SACD: PRISM「PRISM」
SACD: PRISM「PRISM」
UNIVERSAL J. UPGH-1002 2003年(録音は1977年4月~5月)
SACD/CDハイブリッド、5.1チャンネル/ステレオ2チャンネル
2018年3月にヤフオク!で購入。1550円
懐かしさ | ★★ |
楽曲 | ★★★ |
演奏 | ★★★ |
録音 | ★★★★ |
購入満足度 | ★★★ |
キーボードマガジンを読んでいたころ(中学・高校のころは古本屋で買ったっけ)、プリズムというバンドがいるのを知り、それなのに、レコードなどを探して聴こうというほどのやる気は起きず、知らないままで今日を迎えた。で、オークションにSACDが出ていたので買ってみた。「日本初のフュージョン・バンドとしてリリースされたこのファースト・アルバム」であるという。
A面が「ソフトサイド」、B面が「ハードサイド」であるという。LPを知っている私は驚かないが、今の人が読んでも意味わからないかも。
ソフトサイドの曲から聴き始めることになり、1曲目を聴いた時は、日本におけるフォーク全盛時代のフォークソングを、歌抜きにしたらこれになるな、と思った。でも、グルーブの楽しさという点では、細野晴臣などが参加していた荒井由実のセッションの方が質が高かったかも、と思う。ハードサイドになると、フュージョンバンドらしくなる。
この1作目を聴いただけで、プリズムについて語ってはいけないだろう。機会があったら、他のものも聴いてみたい。
キーボードについては、拍子抜け感がある。ローズの音が可愛すぎて、なんとも言えない、シンセも、前に出てこない。ツインキーボードだということだが、私の意見としては、ツインキーボードは多くの場合うまくいかない。数少ない例外は、TOTOだと思うが。
プリズムというバンドが、浮き沈みをしながらも、長い間活動を続けたのは、偉いと思う。
アナログマルチが保存されていて、そこから5.1チャンネルのミックスもされている。その努力を評価して録音に星4つ。LP時代の説明書が少し小さくして入っているのも嬉しい。
プリズムというバンド名を聞いてピンと来る人は、買って聴く価値がある。そうではない人は、まあ、パスしてもいいかも。
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