Blu-ray Audio:The Oscar Peterson Trio「Night Train」
Blu-ray Audio:The Oscar Peterson Trio「Night Train」
The Verve Music Group, a Division of UMG Recordings, Inc. PROZ-4002 2013年(1962年12月15日、16日録音)
Blu-ray Audio、ステレオ2チャンネル、PCM 96kHz/24bit、DTS-HD 96kHz/24bit、Dolby TrueHD 96kHz/24bit
2018年5月にamazon.co.jpで購入。1069円
懐かしさ | ★★★ |
楽曲 | ★★★★ |
演奏 | ★★★★ |
録音 | ★★★★ |
購入満足度 | ★★★★★ |
初めて買ったBlu-ray Audio4枚のうちの1枚。オーディオフォーマットは2チャンネル96kHz/24ビットだが、リニアPCM以外にDTS-HDとDolby TruHDでエンコードされたものが入っている。画面は下のようになっており、フォーマットを選択できる。
HDMIでAVアンプにつないだ状態だと、エンコードを変えると音が変わる。リニアPCMよりDTS-HDの方が音量が大きく、ちょっぴり良いように感じる。まあ、微差である。
1曲目が唐突に始まるのは今ひとつ。再生装置が付いてこなくて立ち上がりが欠ける。Maiden Voyageの時もそう感じた。ノイズが浮いてくるのを防ぐためか?
このディスクを買ったのは、安いBlu-ray Audioであったからだが、私にとっては大変に良い買い物であった。全体をリピートしてかけて、飽きない。音は、今どきの録音と比べてハイファイであるとは言い切れないが、レコード時代のプチノイズはないし、CDの狭苦しさもない。昔懐かしい、でも、家でかける昔のレコードよりも良い音と言える。
ピアノトリオの世界の広がりを思い出した。ピアノトリオって、こんなに素敵なものだったんだ。
私のリーダーバンドというのは生涯で一つしかない(レコーディングプロジェクトは他にもあったけれど)が、そのバンドはピアノトリオで始めた。3人が中核だった。私の誘いに応じてくれて、本当にありがとう。感謝している。
ピアノトリオ的な音楽、また作ろう。そう思った。
このディスクにおけるオスカー・ピーターソン・トリオの演奏で素晴らしいのは、いろいろなものがバランスよく取り揃えてあるところだと思う。スローあり、ファストあり、スイングあり、泣きあり、ムードあり。基本的には他の人の曲なのだが、このアルバムにはオリジナル曲も含まれている。ピアノだけでなく、ベースとドラムもよく聞こえる。先行する偉大なミュージシャンや彼らが築いたスタイルに対する尊敬があり、「こんなの聴いたことないだろ?」というチャレンジがある。
私はこのところ、ハイレゾ(CDよりもレゾリューションが高い)なディスクを買っている。CDに比べて選択肢が少ないのだが、それも悪くないと思う。このミュージシャンこれまで聞いてないけど、ハイレゾで出てるなら買ってみようか、と思えるからだ。CDほど選択肢があったら、聴き慣れないミュージシャンのディスクを買うことがないかもしれない。また、ハイレゾのディスクは油断すると消えて価格が上がるので、それが買い物熱を上げてくれて、財布には厳しいが、楽しくもある。ハイレゾで再発売するディスクは名盤が選ばれることが多く、はずれも少ないように思う。
ジャズ・ピアノ・トリオが嫌いでなく、Blu-ray再生環境をお持ちの方は、ぜひ。
H2