SACD: Miles Davis「Someday My Prince Will Come」
SACD: Miles Davis「Someday My Prince Will Come」
Sony Music Japan International, Inc. SICP 10085 1961年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2016年7月にamazon.co.jpで購入。2153円
懐かしさ | ★★★ |
楽曲 | ★★★ |
演奏 | ★★★ |
録音 | ★★★ |
購入満足度 | ★★★★ |
書斎にSACDプレーヤーが移動してきて、SACDを聴いてみるか、と思い、図書館でSACDを借りてきて聴いたうちの1枚。後に、退職する先輩へのプレゼントとして1枚新品を買い、自分用にも新品を購入した。
ブンブンブンというベースの音だけでやられる。一気に、1960年代にタイムスリップできる。そこに落ち着いたピアノ、ツボを押さえたドラム、帝王Milesが加わり、テナーサックスもつぶやく。定位がはっきりしている(思い切り振っている)のが、今聴くとまた新鮮。あー、これでもいいじゃん、と思う。
私は1966年生まれで、レコードを自分で買うようになったのは中学生くらいからだ。それでも、Milesのレコードを買ったことはある。「Directions」というかなりマイナーな2枚組だ(おそらく値段が手ごろだったんだろう…)。今は父と姉が住む家にあるのかもしれない。小学校でトランペット鼓笛隊に入り(トランペットではなかったが)、中学校の吹奏楽部でトランペットを吹いた私としては、やはり、帝王マイルスは憧れの人である。
昔のレコードがSACDで再発売されたものを聴くと、CDよりもアナログレコードに近い音のように思える。なめらかというか、平板でないというか。このSACDは、どういう工夫を凝らしたのか、ノイズもごく小さい。大したものだ。
このアルバムには、落ち着き、諦観、それでも希望、といったものが込められている気がする。あたたかさ、人間への愛、みたいなもの。
うーん、やっぱり帝王だなー。
MilesのレコードはSACDで再発売されているものが多い。比較的、入手しやすいのではないかと思う。ジャズを聴くなら、Milesを1枚くらいは聴いておくんなさい。
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