SACD: Return To Forever「Musicmagic」
SACD: Return To Forever「Musicmagic」
vocalion CDSML 8528 1977年録音
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル、5.1チャンネル(おそらく)
2018年8月にヤフオク!で購入。1980円
懐かしさ | ★★★ |
楽曲 | ★★★ |
演奏 | ★★★ |
録音 | ★★★ |
購入満足度 | ★★★★ |
チック・コリアはマイルス門下の3大キーボーディストの一人で、ヤマハと関係がよくて、ヤマハがFM音源のハイエンド機GS1を出した時はGS1を使ってライブをしていた。最近ではMONTAGEのフリー音源としてエレピを出してくれており、その笑顔を見るだけで私は癒される。ということで、すごく好きというわけではないが、親しみを持っている。
チック・コリアのSACDは「Rendezvous In New York」を以前から持っているのだが、これはあまりに音がすさまじく、聴くのも感想を書くのも容易ではない。そのため、まだこのブログで記事を書いてはいない。
チック・コリアはあまり聴いてきていなくて、チック・コリア・エレクトリックバンドが出た時に友人がCDを貸してくれて少し聴いたのだが、正直いうと、ピンと来なかった。今思うのは、若いドラマーとベーシストに活躍させて、自分はバランスを取ることに専念していたのかなぁ、ということだ。
リターン・トゥ・フォーエヴァーはまじめに聴いたことがなかった。ほぉ、SACDが出てたんだ、ということで、買ってみた。期待を裏切らない。楽しい。
アナログレコードの時は、2チャンネルステレオと、クアドラフォニック(quadraphonic)があったらしい。4チャンネル版があったということだろうか。SACDはアナログテープからリマスターしたものだと書いてあり、その時点で、4チャンネルにしたのか、それとも5.1チャンネルにしたのかは定かでない。アナログ出力にレベルメーターをかましてみるとわかるかもしれないが、現時点で、そういう接続はしていないので、そこはご容赦願いたい。
最初はマルチチャンネルで聴いた。けっこうふっとんだミックスだ。ベースが後ろから聞こえてきたりする。ドラムが小さくてローファイ。遠くに配置されている。他のディスクで、なかなか聞けない音像だと思う。うちのステレオセットの場合、2チャンネルで聴いた方がパワフルでハイファイに感じる。でも、私の好みは、妙ちくりんなマルチチャンネルの方である。あー楽しい。
キーボードが盛りだくさんで、おお、チックがハモンド弾いてる、と思ったのだが、パーソネルをよく見ると、ハモンドB3を弾いているのはゲイル・モランで、この人はチックの奥さんであるそうな。
何度も通しで聴いていると、おお、チック、やりたい放題じゃん、という気がしてくる。もうこのバンド末期だし、でもアルバム作らないといけないし、音楽的には何やってもいいんだろう、だったらやりたいことやるじゃん、という感じ。そんな風に、RTFの最後のスタジオ・アルバムである、このディスクが作られたのだろう。
チックに親しみを感じるなら、買う価値があるディスク。下のamazon.co.jpのリンクはSACDのもので、他にCDなども入手可能である。
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