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小沼ようすけ

2021年10月31日 (日)

SACD: 小沼ようすけ(Yosuke Onuma)「The Best」

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SACD: 小沼ようすけ(Yosuke Onuma)「The Best」
Sony Music Japan International, Inc. SICP 10112 2010年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2021年10月にヤフオク!で購入。500円

懐かしさ
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★★★
購入満足度 ★★★★★

なぜこのディスクを買ったかというと、SACDにしては安かったから、であるのだが、再生して音のイキの良さに驚いた。購入したディスクが家に届くと、プレーヤーに入れて再生し、音が出ることを確かめてそのまましまいこむことが多いのだが、このディスクは最後まで通しで聴こうと思った。と言いつつ、このディスクは74分33秒に16曲を盛り込んだ長いもので、用事があって最後まで一気に聞くことはできなかった。

このディスクはそれより前に発表された、2001年の「nu jazz」、2002年「Summer Madness」、2003年「Jazz'n Pop」、2004年「The Three Primary Colors」、2006年「3, 2 & 1」という5つのアルバムから選曲されたベスト盤である。この人のディスクをもっと欲しいなぁ、と思い、それでも重複するアルバムを買うのはためらわれ、とりあえず、重複がない2007年「Beautiful Day」と2010年「Jam Ka」を注文した。それ以降にもアルバムは3点リリースされているが、残念なことに、Jam Kaより後のアルバムはSACDではない。

今書いているこの文章を、書き始めるのは億劫だった。このディスクのどこが良いのか、考えがまとまらなかったからだ。数日間再生を続け、まじめに聴いたり、ふまじめに聴いたりして考えた。

このディスクの一つの魅力は音の良さだ。音量を下げてもまあまあ聴けるけれども、少し音量を上げると素晴らしい。トラック3はギターだけの演奏で始まり、「さー」っとノイズがかぶるのだが、それがリアルで気持ちよい、と感じるほどに、全体として音が良い。SACDだから良いのか、CDで聴いても良いのか、それは試していないので不明。

Wayne Shorterが「ジャズとは何か?」と問われ、「ヘイ、お前にこれができるかい?」であると答えたインタビュー記事を読んだ記憶がある。ジャズに必要なのは、何がしかの自己顕示欲、他の人がやっていないことをやろうという開拓者の気持ち、そしてもちろん、他の人が何をやってきたかを学ぶ何がしかの謙虚さであるということだろう。小沼ようすけがこのディスクで示した音は、しっかりと、ジャズであると思う。それも、このディスクを気に入った理由の一つだ。

トラックごとに違う世界を見せてくれるバリエーションの豊かさも、このディスクの魅力だ。トラック6はWeather Reportの最初の曲「Milky Way」みたいだし、トラック10は絶妙な8ビートのベースが、そっくりそのままとは言わないが、一時期のMiles Davisを連想させる。トラック11は往年のヒット曲で懐かしい。トラックごとに違うものが示されて、楽しく聴ける。

短いフレーズの反復がよく出てくるのも、私としては好きだし、参考になる。今っぽいと感じる。

こういう、宝物を見付けたような嬉しさがあるから、ディスクを買うのをやめられないんだよなぁ。

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