SACD: 中村善郎(Yoshiro Nakamura)「Lembrança, Esperança(思い出、そして希望)」
SACD: 中村善郎(Yoshiro Nakamura)「Lembrança, Esperança(思い出、そして希望)」
Sony Music Japan International Inc. SICP 10004 2004年(録音は2004年1月)
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2020年8月にAmazon.co.jpで購入。994円
懐かしさ | ★★★ |
楽曲 | ★★★★ |
演奏 | ★★★★ |
録音 | ★★★★ |
購入満足度 | ★★★★★ |
何もかもどうでもよくなる音楽。「さあ張り切って仕事しよう」という音楽ではない。音に身をゆだね、あれこれと思いをめぐらせながら身体と頭の力を抜く。まさに南米、ブラジルの音楽。彼の地の人々は、こういう音楽で緊張を解き、明日に向かって力を回復させるのだろう。疲れた時、何もしたくない時に最適。まったくもって素晴らしい。
いつか、私に力が戻って来る時もあるさ。たぶん。
私自身は、高校生の時に組んだピアノトリオ+αで「黒いオルフェ(Orfeu Negro)」を演奏した。ボサノヴァというものを、全く知らなかったとは言えない。
ホテルのレストランで、ギターを持ったおじさんが流しをしていた。「イパネマの娘(Garota de Ipanema)」をリクエストして、何とか通じた。出てくる音は、まさに南米のそれであった。本物のボサを聞いたのは、あの時が初めてだったかもしれない。いくら渡したか、記憶が定かでない。
中村善郎さんは日本人であるようだが、出てくる音は本物である、と私は思う。ギターを持った流しのおじさんが、スピーカーから歌いかけてくれる。
表紙を含め24ページのブックレットが付き、中村さんの曲目解説があり、和訳付きの歌詞が掲載されている。歌詞の意味を知りたくなった時に役立つ。まあ、歌詞の内容なんてどっちでもいいか、とも思うのだが。
私はCD1枚でファンになった。皆様もどうぞ。
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