SACD: Winchester Cathedral Choir, Marin Neary「Starring: CHRISTMAS」
SACD: Winchester Cathedral Choir, Marin Neary「Starring: CHRISTMAS」
PentaTone Music B.v. 2013年(1973年4月録音)PTC 5186 198
SACD/CDハイブリッド、サラウンド4チャンネル、ステレオ2チャンネル
2019年11月にヤフオク!で購入、810円
懐かしさ | ★★ |
楽曲 | ★★★ |
演奏 | ★★★ |
録音 | ★★ |
購入満足度 | ★★★ |
なんと、1973年4月、Winchester Cathedralでの4チャンネル録音である。Winchester Cathedral Choirは1999年まで少年のみで構成されていたということなので、すべて男声だ。https://en.wikipedia.org/wiki/Winchester_Cathedral_Choir によると、この合唱団が結成された時期は定かではないが、14世紀であろうという。 1402年の記録があるということだ。伝統に敬意を表したい。
このディスクはPentatone Classicsの「RQR(Remastered Quadro Recordings)」シリーズの一つである。1970年代に流行した4チャンネル録音をSACDマルチチャンネルで最提供しようという企画だ。
オリジナルの4チャンネルをそのまま提供しているので、フロントLRの低域再生が重要である。我が家の場合、NS-10Mだとちょっと物足りなくて、フロントLRをB3031A+BM14Sに回すと低域がぐっと出てくる。
フロアノイズのレベルが高い。小さい音と大きい音の音量差が、今の基準と比較するとかなりあり、音が小さくなるとフロアノイズがうるさく感じられる。B3031Aのように高域が出るスピーカーだと、なおのこと目立つ。
ただ、ノイズのレベルが高いことに気付いたのはB3031Aなどを使って大音量で聞いた時だ。それ以前にNS-10MやAuratone 5Cで夜中に小音量で聞いていた時にはあまり気にならなかった。ただ、それらのスピーカーでも、気付いた後だと聞こえる。
フロントをB3031A+BM14Sにして、リアの音量をかなり大きめにすると、大聖堂の気分を味わえる。1970年代にこれを家で聴いた人は、4チャンネルシステムを導入してよかった!と感じたに違いない。
曲目は、人気のクリスマスソングがたっぷりである。多くの人が親しみを感じるだろう。
私はキリスト教徒ではないが、年末のクリスマスという催しを目にすると(耳にすると)、敬けんな気持ちになる。自家用車のカーナビのSDカードにはクリスマス曲がたくさん入れてあり、感謝祭が終わるとそれをかける。今年も終わりかぁ、と思う。ベートーヴェンの交響曲第9番を家で聴くこともないわけではない。第9の演奏会も過去に3回は行った。日本ではリーズナブルなくるみ割り人形の公演がないように思うが、米国ボストンで鑑賞したくるみ割り人形は素晴らしかった。
このディスクは、12月に聴く音楽を少し増やしたいという気持ちで購入した。その狙いは果たされた。今後、何度も聴くことになるだろう。ノイズが嫌いな人には薦めない。1970年代の4チャンネル録音を味わいたいという人にオススメ。
よいクリスマスと年越しをお迎えください。Merry Christmas!
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