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吉野直子

2018年8月21日 (火)

SACD:Radek Baborák/吉野直子(Naoko Yoshino)「Duo de Rêve(デュオ・ドゥ・レーヴ)」

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SACD:Radek Baborák/吉野直子(Naoko Yoshino)「Duo de Rêve(デュオ・ドゥ・レーヴ)」
Octavia Records Inc. OVCC-00058 2007年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2018年8月にヤフオク!で購入。1980円

懐かしさ ★★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★
録音 ★★
購入満足度 ★★★

ヤフオクでSACDのリストを価格順に表示し、安い方から順に見ていく、ということをしている。このごろは、少しずつ、買うSACDの価格が上がってきた。安い方で欲しいと思うものの多くは、既に持っていたりするからだ。新品定価より高いものはなるべく買わないように(見ないように、の方が正しいか…)していて、2000円程度を上限にしているが、先日は3000円というものも1枚買ってしまった。amazon.co.jpの方だけれど。

このディスクを購入しようと決意したのは、吉野直子さんのハープを聴きたかったからだ。吉野直子さんは国際基督教大学(ICU)を卒業しているが、在学中に、ICUのアマチュア有志のオーケストラにゲスト出演してくれたことがある。で、私は近所の別の大学の学生であったわけだが、そのオケにホルンのエキストラとして行っていたので、同じステージに立ったことがあるのだ。「本物のハープはこういう音か」と感動した。もちろん吉野さんは私のことは知らないだろう。そんなわけで、吉野直子さんのハープを1枚ディスク棚に入れたくて、どうせならやはりSACDがいいし、ということで、これは多少高くても買うことにした。

私は中学校の吹奏楽部ではトランペットを吹き、高校でホルンに転向した。新入生の中にトランペット志望は4人いて、ホルン志望は1人しかいなくて、トランペット志望者のうち3人はいい楽器を買う決意を固めていたが、私はエレクトーンやシンセが欲しかったので、トランペットを高級なものに買い替えることを親に頼むつもりはさらさらなかった。そんなわけで、ホルンに転向した。先輩に、「君は唇薄いからホルンの方が向いてるかも」と言われたのは、ちょっぴり嬉しかった。ホルンは、必ずしも自分で買わなくてもよかったのだ。とはいうものの、結局、大学時代になって、前述のアマチュアオケに行くために、バイト代を使ってハンスホイヤーのホルンを買うことになったのだが。

そんなわけで、ホルンは、思い入れのある楽器である。

で、ホルンとハープによる、このディスクを聴いてどう思ったか。まず、第一に言いたいのは、ホルンとハープの音量バランスが、ホルンがちょっと大きいと思われることだ。また、ハープの中低域を、ホルンとぶつからないようにちょっと抜いてあるのではないかと思う。私としては、グランドハープのどーんとした音を部屋いっぱいに響かせたいのだが、ホルンが大きいのでそれがかなわない。うーん、ちょっと残念、ということで、録音は星2つ。あと、いい2チャンネル録音だとは思うが、やはり、5.1チャンネルも作ってほしかった。

ラデク・バボラークのホルンは素晴らしい。テクニックがどうかというと、ある意味、プロでホルンのソロのディスクを録音する人はみんなうまいから、バボラークが特に素晴らしいかというと、よくわからない。一方で、この音色は、やはり天性のものなのかな、という気はする。大変にホルンらしい音で、それが非常に美しい。やわらかくなめらかで、わずかにビブラートがかかったりする。歪ませるのもうまい。弱い音もきれい。とんでもなく美しいし、いろいろな音が出せるホルンの特性を十二分に生かしている。ディスクでホルンを聴いて楽しいと思えることはこれまでなかったが、このディスクは楽しめる。

最も長いトラックであるトラック14「亡き王女のためのパヴァーヌ」は素晴らしい。ただ、これを素晴らしいと思うのは、自分が前述のオケでこの曲を演奏したことがあって、冒頭部のホルンソロをずっと練習していた、という思い出があるからかもしれない。懐かしさが影響しているに違いない。

このディスクをどんな人に薦めるか。クラシックの一般的な編成、オケとかピアノ独奏とかピアノと管楽器のデュオとか、に飽きて、別の組み合わせの妙を楽しみたいという人にお薦めする。また、ホルンの音が好きな人にも。一方で、ハープが好きな人には薦めづらい。ハープの音量が控え目なのがその理由だ。

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