SACD: 舘野泉(Izumi Tateno)「記憶樹(Albero Di Memoria)」
SACD: 舘野泉(Izumi Tateno)「記憶樹(Albero Di Memoria)」
Avex Entertainment Inc. AVCL-25713 2010年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル/5.0チャンネル
2018年1月にヤフオク!で購入。730円
懐かしさ | ★★ |
楽曲 | ★★★ |
演奏 | ★★★ |
録音 | ★★★★ |
購入満足度 | ★★★ |
本ブログで取り上げる舘野泉のディスクはこれが4枚目だ。このディスクは、なかなかにわかりにくく、時間をかけて聴く必要がありそうだ。
舘野はブックレットの中で次のように書いている。「前回のCDをリリースしてから、ほぼ4年の月日が過ぎようとしている。4年間の中断があったのは自分としてはかなり珍しい。ただ、復帰後、左手のための新しい作品が次から次へと生みだされ、それを消化吸収し、演奏していくだけでも精一杯という状況にあったことは確かである」。
このディスクには「記憶樹」「風のしるし・オッフェルトリウム」「ディヴェルティメント」の3曲が収められている。2曲目は以前に録音されてディスクになっているが、1曲目と3曲目は新作だろう。いずれも現代曲で、そのことを隠そうとしていない。ポップではない。硬派だ。良さを言葉で表すのは難しい。こういう曲と演奏が、嫌いだという人もいるだろう。
録音は、Sello Hall, Espoo, Finlandで行われた。ピアノはSteinway D-274 No. 562404だ。ヨーロッパのエンジニアのピアノの的確なとらえ方には感服する。いい音だ。
何度も再生して、少しずつ感じていくしかないかな、というディスク。広く薦められるディスクではないが、自分では、買えて、聴けて、よかったと思う。
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