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鈴木良雄

2018年3月24日 (土)

SACD: ケイ赤城トリオ(Kei Akagi Trio)「VIEWPOINT」

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SACD: ケイ赤城トリオ(Kei Akagi Trio)「VIEWPOINT」
VIDEOARTS MUSIC, Inc. VAGV-0001 2000年(録音は1999年12月19~21日)
SACD、ステレオ2チャンネル
2018年3月にヤフオク!で購入。1500円

懐かしさ ★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★★
録音 ★★★★★
購入満足度 ★★★★★

あらこんなところにジャズの巨人が、という感じである。私は不勉強なことにケイ赤城というピアニストを知らなかった。鈴木良雄の時にも同じことを書いた。SACDを買おうかとネットサーフィンしているうちに、このディスクを見付けて買ってみた。すばらしい。こういうのがあるから、SACD購入はやめられない。

メンバーはケイ赤城(pf)、鈴木良雄(b)、村上寛(ds)である。曲はジャズスタンダード(といってもかなり玄人好みのもの)と、ケイ赤城のオリジナル。2曲はピアノソロで、それがまた素晴らしい。必聴。

このSACDは、「Recorded direct to two track by using DSD system at Sony Music Shinanomachi studios, Tokyo」であるという。PCMのマルチに入れていないのだ。一発録りだよね。まあ、これだけのメンバーなら、演奏を一発で録るのはどうってことないだろうが、音をその場で完成させ、バランスをその場でとったエンジニアは、大したものだと思う。音がきれい。実にきれい。ピアノトリオやピアノソロをこんな音に録れるんだ、というのに感激した。

曲も演奏も、文句を付けるところがない。ちゃんと歌っている。弾いてるだけ、では決してない。こういう巨人がいるから、その後に続く人は大変なんだよな、やっぱり。懐古的でもなく、ちゃんと前進している。

ピアノとベースのリズムを合わせてたり、ユニゾンしたりしているのに新しさを感じる。ベースのビートが単調でなく、またうまくはめてきている。

全体の印象は優しい。うまさをひけらかしてるんじゃなくて、あたたかい。下手な私にも、「いいじゃん、思う通りやってみれば」と言ってくれているような音。緊張感は、ちょうどよい程度にしかない。力が抜けている。さすがベテラン。

ジャズは死んでない。すごい。ジャズが好きな方はぜひ。

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以下のリンクは、おそらく、1番目がSACDで、2番目が「オンデマンドCD」で、3番目がCDと思われます。購入の際はフォーマットをお確かめください。

2017年10月17日 (火)

SACD: 鈴木良雄(Yoshio Suzuki)「Moon and Breeze」

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SACD: 鈴木良雄(Yoshio Suzuki)「Moon and Breeze」
VIDEOARTS MUSIC, Inc. VACV-1047 2004年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2017年10月にヤフオク!で購入。2800円

懐かしさ ★★★★★
楽曲 ★★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★★

私は不勉強なことに鈴木良雄というベーシストをこれまで知らなかった。SACDを買おうかとネットサーフィンしているうちに、このディスクを見付けた。渡辺貞夫(ナベサダ)やアート・ブレイキーのバンドにいたという。ナベサダもこのアルバムで吹いているという。ナベサダを聴けるSACDはさほど多くない、高いけど買ってみるか、ということになった。

ジャケットを見て、モダンジャズだろうと想像していたのだが、そうではなかった。そもそも最初がシンセと三線(さんしん)で始まる。ちょっと進んだだけで、ナベサダのフュージョンじゃん、とわかった。

小川隆夫という人の解説文の中で、鈴木良雄は「サダオさんのバンドがぼくの原点だからね。あのバンドのディレクションが、いまのぼくの音楽にも共通している。何かっていうと“歌”なんだ。メロディを大事にしている。それがサダオさんとぼくの共通点かな」と語っている。

まさにその通り。美しい。

これがジャズかどうか。私は、これはジャズだと思う。アヘッドな姿勢、前進しようという姿勢が、目立たないけれど、ある。酸いも甘いも知り尽くした人が、試行錯誤しながらも、自分の信じるところを突き詰めようとしている。世の中で起こっていることを自分なりに咀嚼した上で、自分の音楽を示そうとしている。

昨日やっていたことと全く違うことはできないけれど、昨日と全く同じでもいられない。そういう歩みの蓄積が感じられる。また、この人たちは、自分がやってきたこと、やっていることに、飽きていない。それも大切なことだと思う。

ナベサダが吹いているのは「Wings」「Passionate Lady」の2曲。うっとりする。管楽器の音の美しさってのは、最後は天賦の才なんだよなあ。この2曲だけで、懐かしさ星5つ。他の人のフルートやリコーダーやサックスもかなりいいんだけど、ナベサダは、やはりナベサダである。泣ける。

ジャズは袋小路に入ってしまったと思う時もあるけれど、これは違う。「歌」が、一つの答かもしれない。ジャズでなければ歌えない歌。

緻密であることを感じさせずに、でも、緻密なんだよなー。いいジャズってのは。

いい音楽が好きな人は、ぜひ。

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