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クリヤマコト

2018年11月 6日 (火)

SACD: Threesome(Marlene、吉田次郎、クリヤマコト)「Cubic Magic」

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SACD: Threesome(Marlene、吉田次郎、クリヤマコト)「Cubic Magic」
Sony Music Japan International SICJ 10001 2016年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2018年11月にヤフオク!で購入、1200円

懐かしさ ★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★★
購入満足度 ★★★

2015年10月14日にソニーミュージックスタジオで、2チャンネルDSDレコーディングされたという。1日で11トラックを録音しちゃうんだから、腕の良さは大したものだ。マイク2本というわけではなく、24チャンネルのミックスができるようになっていたらしい。アナログ卓だろうか。

50代の私にとっては、知っている曲だらけである。My Favorite Thingsは映画のテレビ放映でも見たし、自分のバンドでもやったことがある。Left Aloneも、So Whatも弾いたことがある。Spinning Wheelは、「ブラスロック」という言葉に興味を持った時に、家にあったレコード(コンピレーションっぽいものに入っていた)でオリジナルを聴いた。キースジャレットのケルンコンサートもレコードで聞いた。まあ、このメロを覚えているかというとそうでもないが。

そんなわけで、ジャズボーカルのディスクはあまり買わないし聴かないのだが、このディスクは楽しめている。

音はいい。「Mysterious Shorter」に通じるものを感じる。まあ、あっちはミックスなしのサラウンドで、こちらはミックスありだけれど。

これからの録音というものを考えると、やはり、DSDかな、と思う。自分で録音するにあたっても、今は96kHz24ビットPCMなのだが、少しずつ、DSD化したいと思っている。アナログのコンプとEQをセットアップすればいいだけで、特に機材を買い足す必要はないのだが、どうも腰が重い。PCMの録音ラインを残すかどうかなど、悩みどころもあるし。

トラック11ではシンセが鳴っていると思うのだが、これはだれが弾いているんだろう?

そうそう、歌詞があって、日本語訳があるのもいい。こういうところで、手を抜いてないのが素敵。

軽い気持ちで、うちのステレオセットでかけてみたいな、と思う方にオススメ。聴きごたえがある、とか、ショッキング、とかいうディスクではないけど、きれい。

H2

2017年3月14日 (火)

SACD: クリヤマコト(Makoto Kuriya)、納浩一(Kouichi Osamu)、則竹裕之(Hiroyuki Noritake)「アコースティック・ウェザー・リポート(Acoustic Weather Report)」

Acoustic Weather Report

SACD: クリヤマコト(Makoto Kuriya)、納浩一(Kouichi Osamu)、則竹裕之(Hiroyuki Noritake)「アコースティック・ウェザー・リポート(Acoustic Weather Report)」
Sony Music Japan International SICJ 10002 2016年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2016年11月にamazon.co.jpで購入。3240円

懐かしさ ★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★★

なかなかいけてるジャズのアルバム。Weather Reportの曲をピアノトリオで演奏している。センスとテクニックは申し分ない。音は、ダイナミックレンジを少し抑え目にしているのが聴きやすく、BGMとして流すこともできる。繰り返し聴いても飽きないし、疲れない。十分にハイファイ。演奏に懐古趣味は感じられないし、出し惜しみもない。誠意か感じられる演奏。今のジャズとして、聴くに値する1枚。ケチを付けるところがない。ジャズに抵抗がないなら、聴いてみるとよいと思う。

私は、高校生の時は、吹奏楽部のパーカッション奏者にドラムを叩いてもらい、ダブルベース奏者にそれと電気ベースを弾いてもらってピアノトリオをやっていた。サックス奏者も引き入れて編成を上げ、8:30のBirdlandとBlack Marketなどもコピーした。渡辺貞夫もキースエマーソンもやった。私のバンド(コンボ)というのは、生涯あれだけである。

大学に入り、サークル費をちゃんと払ったのは吹奏楽団だけだったが(複数払えるほどの余裕はなかった)、ジャズ研、FSC(Folk Song Club、フォークソングをやっている人は見たことがないが)にも顔を出していた。ジャズ研には、とてつもなくうまい先輩方がいて、ドラムの親分のコンボは、ベース(アコースティックベースをピックアップで拡声)、テナーサックス、それにゲストでアルトサックス、だったと思う。その演奏に接して感じたのは、「ピアノの入る隙などどこにもない」だった。

ピアノは楽器として最高レベルのポリフォニーを持ち、独奏楽器として優れている。欠点もある。持続音が出ない。ピッチを変えられない、ビブラートをかけられない。そして、音量が小さく、拡声が難しい。ドラムが怒れば、サックスが吠えれば、ベースが唸れば、ピアノはどうやっても太刀打ちできない。これは、ジャズピアニストの、本当に悲しいところだと思う。

それを克服する手段の一つとして山下洋輔が採用したのは、ベースレスである。ベースレスにしてしまえば、ハーモニーを一手に引き受けることができる。音量で負けても、ハーモニーを変えてしまえば、どことなくわかる。

ピアノ、ベース、ドラムというピアノトリオであれば、メロディを引き受けられる。そうなると、メロディが聞こえない音楽もおかしいので、ドラムとベースが音量を控えてくれる。これなら成り立つ。

ザビヌルがやったのは、シンセを弾くことである。シンセなら、どんな楽器とも戦える。

という観点でAcoustic Weather Reportを聴くと、まあ、やっぱり、ドラムとベースはセーブしてもらわないとね、という気もする。そういうもんなんだ。仕方ない。

あと、聴いていて、日本人らしい明るさだなー、とも思う。

ジャズとは何か、という質問に対して、Wayne Shorterはどこかのインタビュー記事で、「へい、お前にこれができるかい?」がジャズであると答えていた。その言葉の裏には、「お前ら俺たちをバカにするけどさ」がくっついているように思える。黒人音楽には、やっぱり、虐げられた歴史の重みがくっついているんだと思う。ソウル、ブルースもそう。ヒップホップとかもそう。

それが、Acoustic Weather Reportの演奏には感じられない。いいか悪いかは別として。

すごく考えさせられる1枚だし、そういう音楽って、やはり、いいものだと思う。

H2

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