Oppo DigitalのBDプレーヤー「BDP-103」を購入した。中古で、3万4900円+振込手数料108円。上の写真は、これまで使っていたパイオニアのDV-696AVをどかし、BDP-103を入れた様子である。どの順で入れるか迷ったが、MR-2000SとQUANTUMをくっつけて入れると発熱が心配なのでこのようにした。これだと、BDP-103の上に少しすき間ができるし、BDP-103の下には足があるので少しは放熱できる。また、MR-2000SとQUANTUMを連続使用していて、でもBDP-103は使わないということも考えられるので、これかなあ、ということだ。
Oppo Digitalがハードウエア製品の製造、開発をやめるというニュースをうかつにも1カ月くらい見逃していた。げっ、と思って買うかどうか考えた。UDP-203にしようかと思ったが、新品では入手できない。オークションで競ったが負けた。で、とりあえず急ぎで中古のBDP-103を買うことにした。
BDP-105も中古ではまだ入手できるが、手元に置けるのが一番いいかなあ、ということでBDP-103だ。BDP-103Dもまだ中古で入手できるようであったが、SACDを聴くのがメインで映像はあまり重視していないので、安い方にした。
Oppo以外の製品も考えたが、やはり、アナログマルチ出力はどうしてもほしい、という結論になった。アナログマルチ出力を使うと、パッシブのセレクターを使ってフロントLRの差し替えができる。AVアンプVSA-919AHでサラウンド再生をする場合、フロントスピーカーがNS-10Mだと、冨田勲などの4チャンネルディスクを再生する時に低音が不足する。フロントをB3031A/BM14Sに切り替えたいのである。今の環境でこれ以上大きいスピーカーを入れるのは難しいので、この工夫が欠かせないのだ。
BDP-103の配線をして電源を入れ、画面が出ることを確かめて、最初にやったのはファームウエアの更新である。有線LANを使えるように設定し、ファームウエアの更新を始めた。

より新しいバージョンがOppo Digitalのサーバーにあった。

上の画面で「はい」を押すとダウンロードを始める。

しばらく待って、自動で再起動して終了。大したものだ。
SACDや音楽CDを再生して音が出るか確認した。SACDの音はHDMI出力とアナログ出力のどちらかで出せる。コアキシャルS/PDIFでは出せない。音楽CD、DVDビデオ、(後で確かめたが)Blu-ray Audioの音は上記3つのどれでも出せる。
HDMIとアナログで、音が違う。どちらかというとアナログの方が好みである。HDMIは、VSA-919AHにつなぐ場合はPCMに変換されていると思うのだが、そのために今一つなのかもしれない。
これまでDV-696AVもアナログでつないでいて、BDP-103がそれより良いかというと、よくわからない。大きくは違わない気がする。
DV-696AVからBDP-103に移行していいことがあるのか。はっきり言えるのは、BDを見れる、聴けることである。BDのタイトルは1枚も持っていないが、Blu-ray Audioの商品のうち、あまり高くないものを選んで4点注文した。
曲の情報が表示されるのはちょっと嬉しい。下の写真のような感じだ。

でもこれは、ちょっと嬉しいレベルでしかない。ディスプレイは通常パソコンの画面として使っているからだ。Picture In Picture(PIP)で両方表示させることも可能だが、あまりやらないような気がする。BDP-103には、YouTubeを視聴したり、BDレコーダーの中身を見たりする機能もあるが、うちのBDレコーダーでは、動画のリストアップはされるものの、形式に問題があって再生できないようであった。録画形式を工夫すればできるかもしれないが、調べるのは面倒だ。
Oppo Digitalが開発、製造をやめるというのはショックだった。現在一番良い製品を作っており、残存するのはここだろうと思っていたからだ。ところがどっこい、米国でのディスク離れはきっとすさまじいのだろう。やはり最後に頼りになるのは日本メーカーなのか…、と思ってしまった。
今、日本メーカーはどのような製品を出しているのか、ちょっと調べてみた。
アナログマルチ出力を持つBDプレーヤーは、どこからも出ていなかった。BDP-103を急いで買ったのはそのためだ。
SACDマルチをHDMI出力で聴ける(と思われる)プレーヤーは、ソニー、パイオニア、ヤマハが出している。現在私が知っているのは、この3社だけだ。SACDを2チャンネルアナログ出力で聴けるプレーヤーは、上記3社のほか、エソテリックとデノンが出している。高級CDプレーヤーの多くはSACD対応になってきているので、2チャンネルは今後も聴けそうである。高いが。
SACDのマルチチャンネル再生は、製品の選択肢が限られてくるだろう。長岡京室内楽アンサンブルのディスクなどを聴いていると、こうしたものが聴けなくなるとしたらとても惜しいと思う。SACDプレーヤーは、昔の製品を探して予備機を用意しなければならない時代になってしまったか。まあ、我が家ではDV-696AVが予備機だな。当面。
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