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CASIOPEA

2017年9月24日 (日)

SACD:CASIOPEA「LIVE & MORE」

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SACD:CASIOPEA「LIVE & MORE」
UM3/USM Japan, a division of UNIVERSAL MUSIC K.K. UIGZ-7005 2004年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル/5.1チャンネル
2017年9月にヤフオク!で購入。2440円

懐かしさ ★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★

1988年1月のスタジオ・ライブと、7月から9月にかけてのブラジル、ロサンゼルス、ブリスベンでのライブ演奏を収録したアルバム。野呂、向谷、桜井、神保という黄金期メンバーによる、最後のアルバムである。

嬉しいのは全曲5.1チャンネルで聴けること。元々、DVDを作るためにマルチで録音して、マルチミックスも作っていたのだろうと思う。カシオペアを5.1チャンネルで聴けるのは、とても嬉しい。

うち1曲は「※まるで客席に向かって『カシオペア』と一緒にステージに立っているような音場感をお楽しみください!」という変なミックスだが、それはまあ、実験として許す。ステージでは、確かにこんな風に、変な音の聴こえ方をするものであるし。

写真を見ると、向谷実が正面に置いているのはKX88とKX76で、キーボードセッティングの写真としては、これほどにつまらないものはないな、というのが感想。だって、何弾いているか、視覚的にわかるものがないじゃんね。

音を聴くと、FM音源のみ、という感じ。1983年にDX7が出て、SY77は1989年だから、1988年というと、FM音源をやりつくして、飽きが来た時期だと思う。スタジオだと他社製品を使うこともあったろうが、ライブだと、どうもなあ、というものもあったのではないか。しかしこの後も、ヤマハのPCM音源は、抜けが悪い時期がこのあと10年以上も続いた。2001年にMOTIFが出た時、一番喜んだのは向谷ではなかったろうか。PCMでまともなピアノ音が出るまでに、それだけかかったんだよなあ。

カシオペアのライブというと、高校時代にラジオで聴いた、向谷のしゃべりがものすごく印象的で、海外だとそれがなくて、さびしい。

あと、この時期は、全盛期から次がなかなか見えなくて、メンバーが苦しんでいたのも、感じられる。つらかったろうなあ。演奏も、どことなく暗い。

それでも、聴いていて偉いと思うのは、後でオーバーダブした感じがないこと。向谷はまじめに両手で弾いて穴を埋めている。ギターも、1本ではこれは弾けないだろう、という部分がない。そういうのって、やっぱり、偉い。アマチュアバンドの手本である。神保はリズムマシン的なビートを叩き出している。桜井も、うん、やっぱり、鳴瀬より、桜井の方が好き。

カシオペアを初めて聴く、という人は、この1枚で判断してほしくはない。でも、カシオペアファンなら、手に取る価値がある1枚だと思う。私は、通しで聴き終わった後に、ついつい、再生ボタンを押してしまう。飽きない。

H2

2017年7月14日 (金)

SACD: 「CASIOPEA VS THE SQUARE LIVE」

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SACD: 「CASIOPEA VS THE SQUARE LIVE」
Village Records, Inc. VRCL 10003 2004年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2017年7月にヤフオク!で購入。1550円

懐かしさ ★★★★★
楽曲 ★★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★★★

懐かしいことこの上なし。1984年に大学に入学して、バンドに誘われ、Omens Of Loveをコピーした。スクエアやメゾフォルテをコピーするのにはやはりサックスがいた方が都合がよく、吹奏楽団を辞めた男をバンドに誘った。Omens of Loveはニュー・サウンズ・イン・ブラスで吹奏楽の譜面が出版され、吹奏楽団でそれを振った。やめる時に送別として振らせてもらったのもこの曲だ。Truthは、友人のドラマーが海外に赴任する時の送別セッションで弾いた。ま、観客なしのお楽しみであったけれど。

最初のOmens of LoveとLooking Upで、通常の倍のメンバーがいる(KBは3人…)ゴージャズさを堪能できる。大音響で聴くと、うっとりする。曲も、名曲であると思う。ギター中心の2曲、キーボード中心の2曲は一休みという感じだが、その後次第に盛り上がり、Truth、Asayakeと続くエンディングでは、彼らの才能と努力だけではなく、音楽の神様がこの曲を与えてくれたんだなー、という感想を持つ。

しかし、うまいですね。確実な演奏。楽器を弾く喜びに満ちている。縦が合ってる。

日本のフュージョンを代表するこの2グループ。それに出会えて幸運だった。

渡辺貞夫と渡辺香津美は、フュージョンという枠ではないと思うので。ナベサダはジャズで、香津美さんは、ジャズもムードミュージックも、クラシックも素敵。香津美さんは、なんというか、ギターの人なのだと思う。

入っている音量がけっこう小さいので、カーステレオでの再生はお勧めしない(高級車に乗っていると、違うかもしれないけど)。家で、大音量でじっくり聴くのがオススメ。どのフレーズをだれが弾いているかがわからないのは、映像ソフトに比べると負けるけど、でも、音だけでも十分楽しめる。

昔のカシオペアとスクエアが好きなら、お祭りとして楽しめる1枚。

H2

2017年3月15日 (水)

SACD: CASIOPEA「ULTIMATE BEST~Early Alfa Years」

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SACD: CASIOPEA「ULTIMATE BEST~Early Alfa Years」
Sony Music Direct(Japan) MHCL 10098 2012年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2016年7月にブックオフで購入。1738円

懐かしさ ★★★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★★★

あーもう懐かしいったらない。カシオペアだぜ、向谷実だぜ。高校生の時の憧れのバンドの一つだった。ラジオで流れるカシオペアのライブを聴いて興奮していた。向谷の軽妙なしゃべりが好きだった。エレクトーン奏者として育った向谷のキーボードは、当時エレクトーン教室に通っていた私にとって、憧れで、お手本だったのだろうと思う。

高校時代に自分のバンドでカシオペアをコピーしなかったのは、ギターがいなかったことが理由の一つ。Weather Reportのコピーやるのにギタリストいらないしねぇ。

大学に入って入れてもらったバンドでも、渡辺香津美やスクエアはやったが、カシオペアはついに一度もやらずに来た。最初に入ったバンドはカシオペア編成(Gt、Kb、Bs、Dr)だったのだが、カシオペア編成というのはアマチュアには難しい。拡声が思うようにならない状況で演奏しなければならないアマチュアバンドにとって、見ただけで誰がメロディを奏でているかわかるという点で、スクエア編成(Gt、Kb、Bs、Dr、Sax)の方がはるかに楽なのだ。そんなわけで、最初はカシオペア編成だったのを、サックスを連れてきてスクエア編成にしてしまった。その次にもう一つ加入して、それもカシオペア編成だったんだけど、カシオペアをやるようなバンドではなかった。もっと汚い音を指向していたから。

カシオペアは、1980年代末において、ジャズフュージョンが好きな楽器少年または楽器少女にとって、憧れの存在であった。アマチュアバンドがコピーしているのも見かけた。でも、うまいな、と思ったことはないように思う。カシオペアは難しい。キーボードを2人にして挑戦している例もあったが、それでも難しい。やっぱり、向谷さん、うまいのである。

カシオペア編成の難しさは、ギターかキーボードのどちらかがメロディを弾かねばならず、そのせいで伴奏が薄くなりがちである点だ。エレクトーン奏者であった向谷の場合、右手でメロ、左手で伴奏というのは特に苦にならないだろうけれど、それだとベンドとモジュレーションができない、という局面もある。野呂一生のバッキングも、音で空間を埋めるのがうまいと思う。伴奏が薄くなるだけでなく、だれがメロディを弾いているのかを、聴き手に対してはっきる訴える必要もある。それは、メロ担当者だけでなく、メロじゃなくなった人の仕事でもある。向谷と野呂のペアは絶妙であった。この二人のコンビネーションが鉄壁であったからこそ、桜井と神保が輝いたのだ。

オーバーダブがほどほどで、音数があまりないのにも好感が持てる。ライブで再現できるようにという配慮ではないだろうか。スタジオとライブは別作品、という考え方もあるが(YMOはそんな感じだった)、聴衆はやはり、ある程度、再現を求めてライブ会場へ足を運ぶ。再現できるレベルにしとこうよね、という含意が感じられる。

このSACDをけっこうな音量で鳴らしていると、とても楽しい。録音が昔なので、すごく音がいいとは言わないけれど、うまく仕上げてある。曲ごとの音質差もあまり感じられない。全体としてCDとあまり変わらないのでは?という気もするが、それでも、ちょっとでも音がいい方がいいわけで、買ってよかった。

収録されている曲はどれも素晴らしいものだが、1曲ベストを選ぶとすれば「HALLE」である。FM音源全盛期。DXの音がとんでもなく美しい。他にない音だよなー。いいぞミノルー!

ただ、このアルバムはベスト版であり、そこが難点とも思う。カシオペアのオリジナルアルバムは、アルバム1枚通して聴くとより楽しいからだ。今日も、車の中でHALLEとJive Jiveをかけていたのだが、けっこういい曲が多くて、うまくつながっていて、ベスト版にすると本来の良さがそがれるような気がする。

やっぱりカシオペア、大好き。昔のライブのカセットテープ、探してみようっと。

H2

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