SACD: Glenn Gould「Bach: Concerto in F Major "Italian"」
SACD: Glenn Gould「Bach: Concerto in F Major "Italian"」
Sony Music Entertainment, Inc. SRGR 716 1960年
SACDステレオ2チャンネル
2023年3月にヤフオク!で購入。1300円
懐かしさ | ★★★★ |
楽曲 | ★★★★★ |
演奏 | ★★★★★ |
録音 | ★★★★★ |
購入満足度 | ★★★★★ |
このところ頭に来ることが多く、神経がやられて参っていたところで、このディスクが到着したので再生した。少し元気になれた。
このディスクにおけるグールドの演奏は、自由で楽しく、美しい。もちろん彼なりにいろいろと苦労はしてきたのだろうけれど、それをかき消すほどの、楽しさと喜びがあるように感じる。美しいって、こういうことなんだなぁ、と思う。
グールドのディスクでは、グールドの意向に沿って、テープの切り貼りがされていた、というようなことを聞いたことがある。それも楽しかったのかもしれない。
1960年はアナログのテープとレコードの時代だから、録音段階でも、カッティングの段階でも、しっかりコンプレッション(音量レベル差の圧縮)がかけられていたはずだ。SACDは針飛びを気にする必要はないけれども、マスタリング時にはある程度のコンプレッションがされたのではないだろうか。
聴いた感想としては、うまい具合にコンプレッションがかかっていると思う。再生音量が大きくても小さくてもちゃんと響くし、音量つまみに手を伸ばしたいと思うことがない。BGM的に再生できる。聴き始めれば、内容に引き込まれて40分5秒があっという間だ。で、もう一度再生しようと思う。
名盤のSACD化は、これからもやってほしい。
「米国でレコード人気、CDの販売枚数上回る 35年ぶり」という記事を読んだ。2022年の米国でのレコード販売枚数は4100万枚で、CDの販売枚数3300万枚であったという。アナログレコードも悪くはないけれども、パッケージで音を楽しむ人が増えているなら、そうした聞き手向けに、SACDのプロモーションを、ぜひまたやってほしいと思う。
H2
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