SACD: Rosemary Clooney「White Christmass」
SACD: Rosemary Clooney「White Christmas」
Concord Records, Inc. SACD-1018-6 1996年(SACD化は2003年)
SACD/CDハイブリッド、サラウンド5.1チャンネル/ステレオ2チャンネル
2021年11月にヤフオク!で購入。1710円
懐かしさ | ★★★ |
楽曲 | ★★★★ |
演奏 | ★★★★ |
録音 | ★★★★ |
購入満足度 | ★★★★ |
今年の12月はこのディスクをかけて過ごす予定である。CD層をリッピングしてメモリーカードに入れ、車でも聴けるようにした。机に座った時は、夜間はステレオ2チャンネルを、昼間はサラウンド5.1チャンネルを聴いている。
5.1チャンネルは、ボーカルがほぼセンターに入っているため、センターを大きくしないとバランスが取れない。うちの再生システムだと、フロントLRがGenelec 1031A、センターがより小さい1029Aなので、1029Aの音量つまみをぐっと右に回さなければならない。
私は1987年から1988年にかけて米国のKansas州に住み、1992年から1993年にかけてMassachusetts州に住んでいた。英語は、全くできないわけではないが、英語の歌詞は部分的にしか聞き取れない。このディスクのブックレットにはRosemary Clooneyの弟であるNick Clooneyが文を寄せているが、その文章も、ジャーナリズムスクール的な技巧を凝らされたものであるため、私には理解できないところがある。
それでも、このディスクには、ハッピーなだけでないアメリカ合衆国のクリスマスが描かれており、大変に切ない。特に、2チャンネルだとひどく切ない。5.1チャンネルで聴くと、音場がゴージャスになるせいか、切なさが、少し緩和されるような気がした。
世の中には、「ジャズ・ボーカル」と呼ばれる音楽ジャンルがあるが、そのディスクを買う気には、あまりなれないでいる。現代の多くのジャズボーカリストが、昔のボーカリストに遠く及ばないと思うからだ。Billie HolidayのCDをかけるといいなぁと思うが、それ以降の人のディスクをかけると、大したことないと思ったりした。
Rosemary Clooneyはすごいね。ぐっと胸をつかまれて、切なくなる。英語が十分にわからなくても来る。
クリスマスにかけるディスクとしてこれまで一番に挙げていたのはCarpentarsのものだ。米国の華やかさと幸せが詰まったディスクである。Rosemary CrooneyのWhite Christmasは、ちょっとハスキーなRosemaryの声が、華やかさと幸せに、ちょっとした苦みを加えてくれる。美しい。
彼女は1928年5月生まれだから、この録音をした1996年4月には67歳であったろう。その年齢に達して出せた音だと感じる。
12月をひたすらハッピーに過ごしたいならお薦めしないけれど、そうでなければ、棚に並べる価値のあるディスクだと思う。ぜひ。
下のリンクは、SACDのものである。
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