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2021年2月

2021年2月23日 (火)

SACD: Vladimir Ashkenazy/Sydney Symphony「Elgar: Pomp and Circumstance, Serenade for Strings」

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SACD: Vladimir Ashkenazy/Sydney Symphony(ウラディーミル・アシュケナージ指揮シドニー交響楽団)「Elgar: Pomp and Circumstance, Serenade for Strings(エルガー:威風堂々、弦楽セレナード)」
EXTON Co., Ltd. EXCL-00030 2009年(録音は2008年11月)
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2016年12月にAmazon.co.jpで購入。2451円

懐かしさ ★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★

娘が「威風堂々って知ってる?」という。学校で合奏をしているようだ。家にディスクがあるよ、と持ってきて、居間のBDレコーダー+テレビ+サブウーハーで聴いた。威風堂々の1番の中間部は大変有名であるが、さほど長い曲でもないので、せめて1番だけは、最初から最後まで聴いてほしいと思ったからだ。

このディスクには1番から6番までが入っている。それらを順に聞きながら、ラスボス登場みたい、といった感想を言い合い、それを自主学習のノートに書き留めさせた。音楽鑑賞の宿題が、私が小学生か中学生の時にはあったが、今どきそんな宿題があるのかどうかは知らない。私は、モーツァルトの交響曲41「ジュピター」をかけてソファーで眠ってしまい、ひどく退屈な音楽だと思った覚えがある。まあ、子供時代にモーツァルトの良さがわかるかというと、私にはそんなことはなかった。

威風堂々1番を私が最初に聞いたのは、小学生の時であったろうと思う。「世界のマーチ集」のようなカセットテープを購入し、その中にあったような気がする。もしかしたら、FM放送のエアチェックで録音したかもしれない。威風堂々の1番は、裏拍から始まるのが新鮮で、最初のテーマがかっこよく、それを受けるテーマも素敵だ。トリオ(中間部)のメロディは美しい。出てきたものすべてが突っ込まれて大団円を迎える後半は、思い切り吹いていいぜ、というロックな楽しさがある。

威風堂々1番は、大学3年の時に所属していた吹奏楽団で演奏した。大学時代は基本的には苦いのだが、それでも、幸せな一面もあった。

今回紹介するディスクは、威風堂々の1番から6番をまとめて聴くのに好適だ。2チャンネルステレオのみなのが惜しい。録音は、可もなく不可もない。アンプのボリュームつまみをある程度上げないとちゃんと鳴らない。ある程度の音量を出せば、響きも適度に入っている。演奏は、決して悪くはないが、特筆すべき良さがあるかというと、微妙である。

威風堂々を1番から6番まで通しで聴きたいという人にお薦めする。何度も聴いているうちに、何か発見がありそうな気もする。

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SACD: Morton Gould「BRASS & PERCUSSION」

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SACD: Morton Gould「BRASS & PERCUSSION」
BMG Music FBCC 42182 2005年(録音は1956年10月と1959年1月)
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル/3チャンネル(LR+センター、トラック18~27のみ)
2021年2月にヤフオク!で購入。510円

懐かしさ ★★★★★
楽曲 ★★★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★★
購入満足度 ★★★★★

この記事を読むにあたっては、筆者が、行進曲(マーチ)になみなみならぬ思い入れを持っていることを割り引いていただく必要がある。

自分のために購入されたレコードとして記憶にあるのは、ウルトラマンやウルトラセブンのオープニングテーマが入ったレコードである。レコードプレーヤーに自分で乗せて回していた。あれも、今思えば、工夫をこらした行進曲であった。

浜松市立広沢小学校にはトランペット鼓笛隊があり、高学年になったら入ろうと決めていた。入るタイミングが遅れたのかトランペットには入れず、最初はシンバル、次は大太鼓、遊びでバリトンを吹かせてもらった。西部公民館(現在では西部協働センター)の落成式に招かれて演奏したことを覚えている。

浜松市立蜆塚中学校に進学する際は、吹奏楽部に入ろうと決めていた。入部が決まり、ヤマハのトランペットを7万円くらいで買ってもらった。最初に練習したのは、月曜朝の朝礼で演奏する国歌、校歌、退場用の行進曲「Washington Post」だった。行進曲は時々変わったから、もう、何曲やったかわからない。浜松北高校でも吹奏楽部だった(楽器はホルンに転向)。中学高校の夏休み最大のイベントは吹奏楽コンクールで、どの年も課題曲は行進曲を演奏していたと思う。大学で吹奏楽団に3年間在籍し、米国のThe University of Kansas留学時には、授業の一環として、James Charles BarnesのUniversity Bandに参加、学部レベルのクレジットをもらった。Barnes御大の部屋にはスーザホンが吊るしてあった。

女性ボーカルの曲を作って歌ってもらっていた時に、デモテープを「行進曲みたい」と言われたことがある。あーこれは悪口だな、とわかったが、その時に、行進曲が自分の血肉であることに気付いた。自分としては、それを肯定するしかない。いつかは行進曲を書きたいと考えた。最初に書いたのはこちらにある「マーチ1」(プレビュー可)だ。次に書いたのはマーチ2で、こちらは最後まで聞ける。

ということで、今回紹介するディスク「Morton Gould BRASS & PERCUSSION」(邦題は「星条旗よ永遠なれ~ブラス&パーカッションの饗宴~」)は、いつか買いたいと思っていた。星条旗よ永遠なれ、ワシントン・ポスト、士官候補生、アメリカン・パトロール、どれも演奏したことがある。大好きだった。

ディスクが届いて再生し、驚いたのは、1956年と1959年に、これほどの音で録音していたのか、ということだ。演奏も録音もすばらしい。今どきの吹奏楽のディスクより、よほど本物らしい。私の記憶にあるのは、確かにこの音だ。真夏に冷房のかかった市民会館に入っていった時に聞いた音だ。

トラックの1~17は1956年10月17日、19日、26日の録音で、こちらはLR2チャンネル。トラック18~27は1959年1月22日、23日の録音で、こちらはLRにセンターを加えた3チャンネルである。

解説にはこう記されている。「ホール内にマイクロフォンを右、中央、左と3本置くことによって、最終的に2チャンネル・ステレオにミックスする時に、音楽的なバランスをより自由自在にコントロールできるようになった」「今回のSACDハイブリッド化にあたっては、可能な限りオリジナルの3トラック・テープを用いた」「RCAによる3トラック録音がオーケストラ録音において恒常化するのは1956年以降」。いやこれは知らなかった。そうか、同じマイクを3本用意すべきだったか。

録音も演奏も楽曲もすばらしい。1曲の時間が2分台のもの多く、どんどん変わっていくのも良い。かけ続けて飽きない。

ただ、配偶者に聞かせたところ、「運動会の音楽」「曲の区別がつかない」「トムとジェリーみたいでもある」と言われた。まあしょうがない。

アメリカ合衆国の行進曲が好きな人にお薦めする。

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