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2021年1月15日 (金)

SACD: 小澤征爾/ラデク・バボラーク/水戸室内管弦楽団(Seiji Ozawa/Radek Baborak/Mito Chamber Orchestra)「モーツァルト:ホルン協奏曲全集(Mozart: The Complete Horn Concertos)」

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SACD: 小澤征爾/ラデク・バボラーク/水戸室内管弦楽団(Seiji Ozawa/Radek Baborak/Mito Chamber Orchestra)「モーツァルト:ホルン協奏曲全集(Mozart: The Complete Horn Concertos)」
Sony Music Japan International 2015年(録音は2005年~2009年) SICC 19002
SACD/CDハイブリッド、5.1チャンネル/ステレオ2チャンネル
2021年1月にヤフオク!で購入、1277円

懐かしさ ★★★★
楽曲 ★★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★★
購入満足度 ★★★★

私は小澤征爾のファンである。彼の指揮を始めて見たのは、大学時代に友人に誘われて行ったベルリンフィルの東京公演である。ヘルベルト・フォン・カラヤンが来ることになっていて、でも体調の面で不安視されていて、その不安が的中し、代役が小澤征爾であった。曲が何だったか忘れたが、サントリーホール初体験であったことも幸いしてか、とにかく、すごい音だなぁ、これが世界一のオケか、と思った記憶がある。

1992年から1993年にかけて米国ボストンに住み、ボストン・シンフォニーのシーズンチケットを買ってシンフォニー・ホールに通った。音楽監督であった小澤征爾は、指揮でも登場した。

すごいと思ったのはファンの厚さである。シーズン中は連日コンサートがあるのだが、それが全部埋まる。大型バスに乗って年配の人が押し掛ける。幕間のロビーは社交場だ。アルコールを摂取するので大型バスで来るのだろう。バスが地方都市に着くころには酔いがさめているのかもしれない。クラシック中心のFMラジオ局ではライブ録音した演奏が流れる。チケットの宣伝がされるので、行きたくなったらすぐ電話だ。

これだけ公演が多いと、オケのメンバーは毎日のように、昼間リハーサルをして夜に本番というスケジュールになる。それによって、オケの音はホールに最適化されていく。ホールの残響の具合を把握して、それに合わせて演奏している。これは、日本のオケでは難しい。同じ場所での公演の数が少ないからだ。ファンの厚さの面で、日本のオーケストラは欧米に及ばないと思う。

小澤征爾指揮のSACDがほどよい価格で入手できる時はなるべく買うようにしている。そうして購入したのが今回の1枚だ。

モーツァルトのホルン協奏曲のディスクは、1990年代にCDを1枚買った。

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ヘルベルト・フォン・カラヤン/ゲルト・ザイフェルト/ベルリン交響楽団(Herbert von Karajan/Gerd Seifert/Berliner Philharmoniker)による、1969年のディスク(録音は1968年)、POCG-2117である。

このディスクを買ったのは、練馬交響楽団がホルン奏者を募集していて、その課題曲がホルン協奏曲1番1楽章であったからである。CDと楽譜を買い、練習して臨んだ。あまりの緊張でうまく吹けず、落選した。まあ当然だな、と思った。それ以来ホルンは吹いておらず、2006年に引っ越しする時に廃棄した。上のカラヤンのディスクは、どうも苦い思い出があって、あまり聴いてこなかった。

さすがに傷も癒えてきたようで、今回買った小澤征爾のディスクは、けっこう楽しく聴けた。モーツァルトは、子供のころには退屈な音楽だと思ったが、このごろは楽しめるようになってきた。カラヤンのディスクも今回再聴してみたが、なかなかよかった。1968年にこれほどの録音ができていたのか、と驚いた。

今回買った小澤征爾のディスクは5.1チャンネルサラウンドである。センターとLFEはほどよく控え目だが、サラウンドはとても音量が大きい。レベルインジケーターのLEDを見ていても、サラウンドの方が音量が大きいのではないかと思えるほどだ。頭や身体をリスニングポイントから後ろに持っていくと、どちらが正面なのか迷う。サラウンドが鳴らないなー、と悩んでいる向きにお薦めである。

5.1チャンネルサラウンドの音楽的なバランスは、とても良い。ホルン(フレンチホルン)の特徴の一つは、開口部を客に向けないことである(今回のソリストの写真を見るとかなりフロントセンター客向きに近いし、それはそれでOKだけれど)。ホルンの音は、手に当たり、身体や壁や天井に当たって空間を満たす。ホルンの音を単純にフロントセンターに定位させたら、それはちょっと違うのだ。このディスクでは、ホルンの音が空間を満たす感じを、うまく記録して再現している。ホルンの魅力を感じられる。

演奏は、カラヤンのディスクが1968年録音で、小澤征爾のディスクが2005~2009年録音である。40年くらいの時を経て、小澤たちの演奏は、ちゃんと正統派であり、なおかつモダンになっている。どちらも素晴らしい。

サラウンド環境があり、クラシックが嫌いでなければ、入手して聴く価値があるディスクだ。

H2

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