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2020年7月22日 (水)

CD+DVD-Audio: Dream Theater「Dream Theater」

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CD+DVD-Audio: Dream Theater「Dream Theater」
Roadrunner Records, Inc. 2013年 WPZR-30479/80
CDステレオ2チャンネル+DVD-Audio サラウンド5.1チャンネル/ステレオ2チャンネル(いずれも96kHz、24ビット)
2020年7月にamazon.co.jpで購入、1074円

懐かしさ
楽曲 ★★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★★★
購入満足度 ★★★★★

私はシンセ弾きの端くれで、シンセの動画を見ていてJordan Rudessの存在を知った。Dream Theaterというバンドのキーボーディストであると知り、以前、図書館でDream TheaterのCDをいくつか借りてきて聴いたのだが、ぴんと来なかった。まあ今後、聴かなくてもいいかなと思っていた。

このところ、原点回帰の意味も込めて、Deep PurpleのCD10枚ボックスセット「The Complete Albums 1970-1976」を聴いている。買ったのに全部聴いてはいなかったのである。

まじめに聴くのは大変で、年代順に聴いているのだが、Concerto for Group and OrchestraはJohnのやっていることがEL&Pみたいで涙が出そうで、In Rockはちゃんと王道回帰していて、Fireballはがんばっていて、Machine Headがやっぱり音がよくて、Made In Japanもなかなかに見事で、Who Do We Think We Areは評判の悪い1枚だけれどJohn Lordのファンである私としては、これはやっぱりお気に入りだなぁ、などと考えていて、まだ最後まで到達していない。

Deep Purpleの情報を収集していて、Deep Purpleがまだ活動していることを知って驚いた。えらい根性だ。また、Jordan Rudessが一瞬だけ、サポートメンバーとして参加したことも知った。Jordan Rudessをもう一度聴いてみるかと思った。

そんな時に、DVD-Audioが安く出ていたので購入した。それがこの「Dream Theater」である。

このアルバムは、通常の音楽CD1枚と、DVD-Audio1枚が入っている。CDの方に1曲ボーナストラックがあるが、それを除く9曲はCDとDVD-Audioの両方に収められている。DVD-Audioには、96kHz、24ビットで、2チャンネルと5.1チャンネルの両方が入っている(5.1チャンネルはリニアとドルビーデジタルの両方が入っているようだが、よくわからない)。

Richard Chyckiがミックスを、Ted Jensenがマスタリングを担当している。ただ、Richardは、2チャンネルミックスを米国ニューヨークのGermano Studiosで行い、5.1チャンネルミックスを加トロントのStreet of Dreams Studiosで行っている。設備に若干の違いがあったのかもしれない。スケジュールの問題だけかもしれないが。

で、ここで言いたいのは、ロックのアルバムにおいて、2チャンネルミックスと5.1チャンネルミックスを同じ人がほぼ同時に作る例は、極めて少ないのではないかということだ。44.1kHz、16ビットと96kHz、24ビットの2チャンネルミックスが同時に作られ、それが1パッケージで提供される例も、極めて少ないと思う。クラシックだとそんなに珍しくないけれども。

メジャーなロックミュージシャンの音を、44.1kHz16ビット、96kHz24ビットのステレオで聴き比べられる、さらに96kHz24ビットの5.1チャンネルサラウンドも聞き比べられるという点で、このアルバムは、オーディオ好きでDVD-Audioの再生環境を持つ人には必携のものであると思う。

私が最初に再生したのは5.1チャンネル版である。リアがけっこう大きく、サブウーハーが小さいのに驚いた。クラシックだと、ここまでリアを大きくしないんだよなぁ。

サブウーハーは、どんどこどんどこ鳴らすこともできたと思うのだが、RichardとTedはそれを選ばなかった。もともとの音楽の味わいとして、どんどこどんどこではない、という判断であったのだろう。

低域を大きくすれば、いいステレオセットでは迫力が増すけれども、低域を大きくしたら他を小さくせざるを得ないので、ラジオやカーステレオで聴くことを考えると、低域を過大にすべきではない。コマーシャルな意味では、この程度の低域が適切であり、CDをそうしているので、DVD-Audioの方も、それと大きく異なったバランスにはしなかったのだろう。

Deep Purple全盛期(1970年代)のハードロックと、それ以降のロックで何が違うか。技術的に大きく違うのは、ツインバスドラムとツインペダルであろうと思う。バスドラムを、8分で連打するのを延々と続けたり、場合によっては16分の連打もできるようになった。と同時に、スネアやタムの叩き方も、細かい連打が増えたと思う。高度になったというか、うまくなったというか。

で、そんなにたくさん叩くのであれば、低域をあまり多くする必要もないのよね。

以上のように、ロックの変遷とバランスの変遷を考えさせられた。

5.1チャンネル版を最初に聴いたのはとてもよかった。2チャンネルに比べて音を置く場所の選択肢が豊富なため、うまく音を散らして配置してくれていて、2チャンネルよりも聴きやすい。Deep Purple以後のロックは音数多過ぎ、と思うことがままあるのだが、その音数の多さを、5.1チャンネルがうまく緩和してくれた。

5.1チャンネルを聴いた後で2チャンネルを聴くと、なんか、納得できる。自分が2013年のロックを聴けるようになったことが嬉しかった。

Deep Purple以後で変わったことをもう一つ挙げれば、拍子の変化が激しい点であろう。それによって、ロックの踊り方も変わったのだろう。ビートに合わせて踊るんじゃなくて、大音量に身をゆだねてたゆたう、みたいな。

この拍子、覚えるの大変だろうなぁ、と思う。記憶力が乏しい私には、とても無理。

ロックも、高度になったなぁ。しみじみ。

5.1チャンネルの音は、他ではなかなか聴けない高い質のものであると思う。2チャンネルの96kHz24ビットは、44.1kHz16ビットと比べた場合、A/Bテストをして正解できる自信はないけれども、自分で選んで再生する場合は、96kHz24ビットの方が、心なしか高音質に感じられる。高音質で聴いた方が飽きが来ないというメリットがあるので、2チャンネルの96kHz24ビットも、ぜひお試しいただきたい。

H2

 

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