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2020年5月

2020年5月19日 (火)

SACD: Glenn Gould「Beethoven Piano Sonatas No.8 "Pathétique", No.14 "Moonlight", No.23 "Appasionata"」

20200519c_glenngouldbethovenpianosonatas

SACD: Glenn Gould「Beethoven Piano Sonatas No.8 "Pathétique", No.14 "Moonlight", No.23 "Appasionata"」
Sony Music Japan International Inc. 2014年(録音は1966~1967年) SICC 10199
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2020年5月にヤフオク!で購入、1500円

懐かしさ ★★
楽曲 ★★★★
演奏 ★★★★★
録音 ★★★★★
購入満足度 ★★★★★

クラシック・ピアノのスーパースターだなぁ、と感銘を受けた。すごい。実にすごい。

グールドはバッハのイメージが強い。私が若き日に貸しレコード屋で借りてきたグールドはバッハで、なんとなくいいなぁ、と思ったが、踏み込んで聞くには至らなかった。SACDを買うようになって、「The Two and Three Part Inventions」と「The Goldberg Variations」を買ったが、今回ベートーベンを買ったのは、「へぇ、ベートーベンも弾いてるんだ」という程度の軽さである。

バッハについては、自由に弾くなぁ、20世紀だなぁ、という程度の、軽い印象であった。

今回買ったディスクは日本版で日本語の解説書が付いている。表紙から数えて20ページの立派なものだ。

最初に出てくる解説がすごい。「このベートーヴェンの有名曲を3曲おさめたレコードには、失望以外のなにものも感ずることができなかった」で始まる、レコード芸術1968年12月号の評論である。

けちょんけちょんの書きっぷりなのだが、ある意味、これを書いて掲載する度量があったことも褒めたい。もちろん、もう少しまともな解説も収録されている。

今回のSACDへのリマスタリングを行った、Andreas K. Meyer氏の文章も日本語で収録されている。それによれば、個々のアルバム1点ごとに、何十本もの「セッション・マスター」、それを編集した「エディット・マスター」、LPレコードのプレス用に2チャンネル化された「プロダクション・マスター」、そして予備のマスターテープが存在するそうだ。エディット・マスターは「セッションで収録したマスターを文字通り切り貼りして編集したもの」であるという。どのように切り貼りするかは、グールド自身が承認した、あるいは直接携わったという。

つまり、1楽章を通しで弾き切ってはいなかった、ということだね。

ある意味、それってすごいことだよなぁ、と思う。実績と勇気を兼ね備えた、スターでなければできなかったことだろう。

グールドの演奏については、良いと思う人もいれば、悪いと思う人もいるだろう。一つ言えるのは、グールドが、修行に修行を重ね、考えに考えてこの演奏を残したということだ。

グールドがコンサートピアニストでなくて本当によかった。テープを残す力がある、優れたレコード会社と契約してくれて本当によかった。2020年の今、これだけの演奏に接することができることは、望外の幸せだ。

ヤマハNS-10M+YST-SW800で聞くと普通によい。Genelec 1031A+Dynaudio BM14Sで聞くと、高域のノイズが少し耳についたが、しばらくすると慣れ、迫力を楽しめた。Auratone 5Cで聞くと、高域のノイズとうなり声などの雑音が抑えられて、別種の素敵さがあった。

ベートーヴェンのピアノソナタって、こんなに素敵な音楽だったんだなぁ。

H2

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