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2019年10月24日 (木)

DVD-Audio:「Stereo Sound REFERENCE DVD-AUDIO DISC(ステレオサウンド リファレンス・DVDオーディオディスク)Vol. 1クラシック篇」

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DVD-Audio:「Stereo Sound REFERENCE DVD-AUDIO DISC(ステレオサウンド リファレンス・DVDオーディオディスク)Vol. 1クラシック篇」
Octabia Records, Inc. 2000年 OVAS1
DVD-Audio、ステレオ2チャンネル、96kHz24ビット
2016年12月にヤフオク!で購入、1000円

懐かしさ
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★★
購入満足度 ★★★

株式会社ステレオサウンドが2000年に発売した、DVD-Audioのリファレンスディスク。江崎友淑(Ezaki, Tomoyoshi)という人が、「このディスクに収録した音楽は、わたしがこれまで制作してきたもののなかでも、とくに気に入っている録音を、多様性を考えてセレクトしたものです」と序文に記している。曲ごとの解説も同じ人が書いている。情報量が多く、含蓄がある。録音を志す者の一人として、とても勉強になる。

全般に、音ははっきり目である。私は、ピアノ独奏やサキソフォンとの二重奏などを録音しに行ったことが何度かあるが、オンマイク、マルチマイク、マルチトラックで録音し、後で必要があればエフェクターで残響を足すというのが基本コンセプトだった。なんか、このディスクの音は、共感できる。もちろん、私と江崎氏の間には、技術と経験において、はるかな隔たりがあることは承知している。

今でも、私が他の人のクラシック演奏を録音する場合は、こういう音を目指すと思う。一方で、私はリバーブレーター(残響付加装置)のファンでもあるので、自分が演奏する場合は、残響たっぷりな世界も選択肢の一つである。

閑話休題。今回紹介するディスクには、パイプオルガン独奏、ピアノ独奏、フルオーケストラ、声楽(ピアノ+女声)、バロック、弦楽五重奏、室内楽オケ、フルオケという風に、多様な編成のクラシック音楽が並ぶ。どれも良い演奏で、良い録音で、文句ない。強いて文句を付けるとすれば、全部聞きたいということだが、それはこういうコンピレーション(compilation)ディスクに望むべきではないことだ。

96kHz、24ビットというフォーマットは、2000年では最上のものの一つであったろうが、この記事を執筆している2019年においては、アマチュアレベルでもそのフォーマットで録音できるから、希少価値があるとは言えない。

ただ、オーディオ機器を味わう際には、44.1kHz16ビットの音楽CDと、この96kHz24ビットのDVD-Audioディスクを聴き比べると(中身が同じではないにせよ)、違いを面白く感じる。はっきりしているけど、少しぎざぎざしている、と言えるだろうか。最高のフォーマットではないが、それがまた楽しい。

DVD-Audioの再生環境があり、クラシックが好きな人にお薦めする。

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