SACD: 舘野泉(Izumi Tateno)「Finnish Piano Music Best Collection 2(フィンランドピアノ名曲コレクション2)」
SACD: 舘野泉(Izumi Tateno)「Finnish Piano Music Best Collection 2(フィンランドピアノ名曲コレクション2)」
Pony Canyon Inc. PCCL-60007 2007年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル/5.1チャンネル(たぶん)
2018年8月にamazon.co.jpで購入。3000円
懐かしさ | ★★★ |
楽曲 | ★★★ |
演奏 | ★★★ |
録音 | ★★★ |
購入満足度 | ★★★ |
先日、舘野泉の「シャコンヌ」のレビューを書いた(SACD: 舘野泉(Izumi Tateno)「シャコンヌ(Chaconne)」)。そのディスクがあまりに素晴らしく、同じミュージシャンで他に入手できるものはないか調べ、買ったのがこちらのディスクである。新品時の価格より、高く買ってしまったであろうと思う。
このディスクが録音されたのは1988年で、舘野泉は両手で弾いている。ブックレットには舘野が自身で書いた楽曲解説がある。「私自身は少年の日から北欧に憧れ、若き日の夢の導くままにフィンランドに定住して、はや24年になる」と記している。その憧れを理解できるような気がするような、素敵なディスクである。
フィンランドピアノ名曲コレクションの2枚組は、図書館でCDで借りてきて聴いたことがある。いいなあ、と思った。BGMとしてかけて過不足ない。飽きない。いいなぁ、と思う。
買うならやはりSACDがいい、ということで今回買ったわけだが、CDより音がいいかどうかというと、いいような気もするし、大差ないような気もするし、あまりはっきりしたことは言えない。でも、どことなく、雰囲気がいいような気はする。
リマスタリングされた5.1ch(たぶん)があるのだが、マルチから起こしたのか、それとも2チャンネルマスターから起こしたのか、定かではない。ものすごく控えめなサラウンドで、LRを切ってボリュームを思い切り上げて、なんとかセンターとサラウンドが鳴っていることを確かめられる程度で、2チャンネルと、大差ない気もする。
左手一本になった舘野泉とは、当たり前だが、音数が違う。で、このディスクを何度も聴いているうちに、現在のピアノ曲の多くは、音が多過ぎるのではないかと思うに至った。私が聴きたいのは、もう少し音数が少ないピアノ、音数が少ない音楽なのかもしれない。坂本龍一や久石譲がそうであるように。そういうものを、まあ、自分でも作っていこうか、と考えている。
舘野泉、フィンランド、シベリウス、などの言葉にピンと来たなら、購入する価値があるだろう。入手が容易ではないかもしれないけれど。
H2
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