2021年12月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリー

« SACD: クリヤマコト(Makoto Kuriya)、納浩一(Kouichi Osamu)、則竹裕之(Hiroyuki Noritake)「アコースティック・ウェザー・リポート(Acoustic Weather Report)」 | トップページ | SACD: 高橋悠治(Yuji Takahashi)「Federico Mompou/Música Callada(モンポウ/沈黙の音楽)」 »

2017年3月15日 (水)

SACD: CASIOPEA「ULTIMATE BEST~Early Alfa Years」

20170314y

SACD: CASIOPEA「ULTIMATE BEST~Early Alfa Years」
Sony Music Direct(Japan) MHCL 10098 2012年
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2016年7月にブックオフで購入。1738円

懐かしさ ★★★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★★★

あーもう懐かしいったらない。カシオペアだぜ、向谷実だぜ。高校生の時の憧れのバンドの一つだった。ラジオで流れるカシオペアのライブを聴いて興奮していた。向谷の軽妙なしゃべりが好きだった。エレクトーン奏者として育った向谷のキーボードは、当時エレクトーン教室に通っていた私にとって、憧れで、お手本だったのだろうと思う。

高校時代に自分のバンドでカシオペアをコピーしなかったのは、ギターがいなかったことが理由の一つ。Weather Reportのコピーやるのにギタリストいらないしねぇ。

大学に入って入れてもらったバンドでも、渡辺香津美やスクエアはやったが、カシオペアはついに一度もやらずに来た。最初に入ったバンドはカシオペア編成(Gt、Kb、Bs、Dr)だったのだが、カシオペア編成というのはアマチュアには難しい。拡声が思うようにならない状況で演奏しなければならないアマチュアバンドにとって、見ただけで誰がメロディを奏でているかわかるという点で、スクエア編成(Gt、Kb、Bs、Dr、Sax)の方がはるかに楽なのだ。そんなわけで、最初はカシオペア編成だったのを、サックスを連れてきてスクエア編成にしてしまった。その次にもう一つ加入して、それもカシオペア編成だったんだけど、カシオペアをやるようなバンドではなかった。もっと汚い音を指向していたから。

カシオペアは、1980年代末において、ジャズフュージョンが好きな楽器少年または楽器少女にとって、憧れの存在であった。アマチュアバンドがコピーしているのも見かけた。でも、うまいな、と思ったことはないように思う。カシオペアは難しい。キーボードを2人にして挑戦している例もあったが、それでも難しい。やっぱり、向谷さん、うまいのである。

カシオペア編成の難しさは、ギターかキーボードのどちらかがメロディを弾かねばならず、そのせいで伴奏が薄くなりがちである点だ。エレクトーン奏者であった向谷の場合、右手でメロ、左手で伴奏というのは特に苦にならないだろうけれど、それだとベンドとモジュレーションができない、という局面もある。野呂一生のバッキングも、音で空間を埋めるのがうまいと思う。伴奏が薄くなるだけでなく、だれがメロディを弾いているのかを、聴き手に対してはっきる訴える必要もある。それは、メロ担当者だけでなく、メロじゃなくなった人の仕事でもある。向谷と野呂のペアは絶妙であった。この二人のコンビネーションが鉄壁であったからこそ、桜井と神保が輝いたのだ。

オーバーダブがほどほどで、音数があまりないのにも好感が持てる。ライブで再現できるようにという配慮ではないだろうか。スタジオとライブは別作品、という考え方もあるが(YMOはそんな感じだった)、聴衆はやはり、ある程度、再現を求めてライブ会場へ足を運ぶ。再現できるレベルにしとこうよね、という含意が感じられる。

このSACDをけっこうな音量で鳴らしていると、とても楽しい。録音が昔なので、すごく音がいいとは言わないけれど、うまく仕上げてある。曲ごとの音質差もあまり感じられない。全体としてCDとあまり変わらないのでは?という気もするが、それでも、ちょっとでも音がいい方がいいわけで、買ってよかった。

収録されている曲はどれも素晴らしいものだが、1曲ベストを選ぶとすれば「HALLE」である。FM音源全盛期。DXの音がとんでもなく美しい。他にない音だよなー。いいぞミノルー!

ただ、このアルバムはベスト版であり、そこが難点とも思う。カシオペアのオリジナルアルバムは、アルバム1枚通して聴くとより楽しいからだ。今日も、車の中でHALLEとJive Jiveをかけていたのだが、けっこういい曲が多くて、うまくつながっていて、ベスト版にすると本来の良さがそがれるような気がする。

やっぱりカシオペア、大好き。昔のライブのカセットテープ、探してみようっと。

H2

« SACD: クリヤマコト(Makoto Kuriya)、納浩一(Kouichi Osamu)、則竹裕之(Hiroyuki Noritake)「アコースティック・ウェザー・リポート(Acoustic Weather Report)」 | トップページ | SACD: 高橋悠治(Yuji Takahashi)「Federico Mompou/Música Callada(モンポウ/沈黙の音楽)」 »

CASIOPEA」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: SACD: CASIOPEA「ULTIMATE BEST~Early Alfa Years」:

« SACD: クリヤマコト(Makoto Kuriya)、納浩一(Kouichi Osamu)、則竹裕之(Hiroyuki Noritake)「アコースティック・ウェザー・リポート(Acoustic Weather Report)」 | トップページ | SACD: 高橋悠治(Yuji Takahashi)「Federico Mompou/Música Callada(モンポウ/沈黙の音楽)」 »

「ハイレゾで行こう!」検索