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2019年11月27日 (水)

小澤征爾&水戸室内管弦楽団(Seiji Ozawa & Mito Chamber Orchestra)「モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」&第38番「プラハ」(Mozart: Symphony No. 36 "LINZ" & No.38 "PRAGUE", etc.)」

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SACD: 小澤征爾&水戸室内管弦楽団(Seiji Ozawa & Mito Chamber Orchestra)「モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」&第38番「プラハ」(Mozart: Symphony No. 36 "LINZ" & No.38 "PRAGUE", etc.)」
Sony Music Japan International Inc. 2007年 SICC 10047
SACD、サラウンド5.0ch/ステレオ2チャンネル(一部ステレオ2チャンネルのみ)
2019年11月にヤフオク!で購入、1180円

懐かしさ
楽曲 ★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★★

耳が洗われる、心が洗われる1枚。

私は小澤征爾のファンであるので、ディスクがほどよい価格で出ている場合はなるべく買いたいと思っている。モーツァルトは、幼いころはつまらないと思っていたが、長岡京室内アンサンブルのディスクで驚き、評価を改めた。モーツァルトの音楽はシビアで、演奏と録音がよくないと楽しめないように思う。

最初に表題のディスクをかけた時、つまらん音だなーと思った。サブウーハーなしの5.0chを手元の通常の5.1chセッティングで聴くと、フロントLRがNS-10Mであるため、低域が不足する。面倒だなぁ、と思いつつ、フロントをBehringer B3031A+Dynaudio BM14Sに差し替えた。そうしたら大違い。コンサートホールの良い席に座ったような音が目の前に現れた。

当たり前のことであるが、フロントLRに、けっこう低い音が入っている。ティンパニが美しく響く。

このディスクのサラウンドはフロントLRに大口径を入れている人向けのミックスである。フロントLRが小口径の場合、ステレオにして聴く方がいいかもしれない。

トラック8~11のモテット「エクスルターテ・イウビラーテ」K.165はステレオ2chのみ。こちらもいい音だ。

音楽の美しさを堪能できる。言葉なく、いいなぁと思う。クラシックが嫌いでなければ、ぜひ。

H2

2019年10月31日 (木)

SACD: Art Lande「While She Sleeps, Art Lande・Piano Lullabies」

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SACD: Art Lande「While She Sleeps, Art Lande・Piano Lullabies」
BLUE COAST RECORDS 2008年 BCRSA 2012a
SACD、ステレオ2チャンネル
2019年10月にヤフオク!で購入、800円

懐かしさ ★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★
録音 ★★
購入満足度 ★★★

ファウンダー&プロデューサーであるCookie Marenco氏の序文を引用しよう。

「This recording may make you feel as if your head is 'inside' the piano. It is truly a masterful example of key control and pedaling for those that are pianists. I have recorded my piano hundreds of times in the past, always using enhancements like EQ, reverb and other effects. Jean Claude, my co-producer, and I chose not to enhance the piano sound in any way for this release.(この録音はあなたに、あなたの頭がピアノの中にあるように感じさせるかもしれない。鍵盤のコントロールとペダリングの、マスターフルな例である。これがピアニストだ。私は私のピアノを過去に何百回も録音してきて、いつも、イコライザーやリバーブなどのエフェクトによるエンハンスメントをしてきた。このリリースでは、副プロデューサーであるJean Claudeと私は、ピアノの音をエンハンスしないことを選んだ。)」

「The intimacy of Art's playing, the character of the 1885 Steinway and the magic of friends together makes this an incredible moment in time.(Art Landeの親しみに満ちた演奏、1885年スタインウェイのキャラクター、そして友人同士によるマジックが、この途方もない時間を作り出した。)」

「We're happy to be able to share this with you.(これをあなたと分かち合うことができて、私たちは幸せだ。)」

ということで、このディスクは素晴らしいピアノソロを素晴らしい録音で届けることを狙ったものであるわけだが、私の感想としては、まず、古いスタインウェイだからいいってことはないと思う。オンマイクで録音するのは概論としては賛成だが、このディスクでは、ダンパーペダルを踏んだ時にダンパーが弦から離れて弦が振動する音があまりにはっきり入っており、正直、スネアのブラシかスナッピーの音のように聞こえて、落ち着かない。スタンダード曲はメロディのリズムが大きく変えられて、違和感がある。

ということで、議論を呼びそうな音だなこれは、というのが私の感想だ。チャレンジとしてはユニークである。再生環境によって大きく音が変わるディスク、とも言えるだろう。分析的に聴かなければ、気持ちのいいララバイである。

H2

2019年10月30日 (水)

DVD-Audio: 綾戸智絵(Chie Ayado)「life」

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DVD-Audio: 綾戸智絵(Chie Ayado)「life」
ewe records, a division of east works entertainment inc. 2001年 EWDA 0011
DVD-Audio、ステレオ2チャンネル、192kHz24ビットなど
2016年12月にヤフオク!で購入、1000円

懐かしさ ★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★★
購入満足度 ★★★

私は、2015年6月に、SACDなどのハイレゾ音源を買い始めた(それ以前に買ったDVD-Audioも1枚だけあるが)。最初に買った5枚のSACDのうち、3枚は綾戸智絵だった。安かったからだ。819円、400円、380円である。SACDに足を突っ込まなければ、綾戸智絵のディスクを買うことはなかったろうし、聴くことも、ほとんどなかったろうと思う。後に、上の「life」のDVD-Audio版を1000円で買った。

そんなわけで、綾戸さんのディスクは、いくつか持ってはいたのだが、あまり聴くこともなく、このブログで記事を書くこともなく、今日まで来た。

英語の歌詞を私は100%は理解できず、歌詞に心を揺さぶられることが少ない。日本語の歌にもいいものはあるが、歌詞が本当にいいと思う歌は、比率としては多くない。歌詞がない音楽の方がリラックスして聴けるかな、と思うこともある。

綾戸さんはソウル・シンガーであると思う。彼女のアルバム第3作がこの「life」だ。ボーカルだけでなく、ピアノ、B3も弾いている。うまい。

今回このディスクを聴いて感じたのは、私にとって米国は憧れの国であったということだ。スーザのマーチに胸をときめかせ、ジャズのエアチェックをし、姉に連れていってもらって映画Blues Brothersを見て、そのサントラのレコードを借りてきてカセットテープに入れて何度も聴いた。未知との遭遇でARPを聴き、YMOを聴いてmoogやE-muにも憧れた。

1987年から88年にかけて、The University of Kansasに留学した。生まれて初めての日本出国がそれなのだから、いい度胸をしていたと思う。英語ができないと困るかな、と思ったのが一つだが、もう一つは、やはり、米国に滞在してみたいという気持ちがあった。米国に何度入国したか数えてみたが、おそらく8回だろう。ニューヨークは、たぶん3回行った。

米国に対する憧れは、昭和20年以降の日本には、大きく存在していたと思う。

「life」を聴いて、懐かしさを感じるのは、幼いころから米国に憧れた私であるからだろう。

このディスクは、DVD-Audioに192kHz、24ビットの2チャンネルを、DVDビデオ側に96kHz、24ビット2チャンネルを収録している。STUDER A820で録音し、イコライザーとコンプレッサーを使っていないという。マルチトラックじゃないんだ、すごいというしかない。ポップノイズみたいなものもないこともないが、そんなことは問題ではない、と思わせる。

パソコンの電源を切り、BDP-103→dbx QUANTUM→B3031A+BM14Sで再生してみた。曲の最後のノイズがフェードアウトするのが聞こえた。レコーディングスタジオのノイズが聞こえる。

家のステレオセットの再生能力を試したい方に、オススメ。ただ、下のリンクは、DVD-Audioではないので、ご注意を。

H2

 

2019年10月29日 (火)

DVD-Audio: DVD-Audioプロモーション協議会「感動!DVD-Audio Special Limited Edition」(Not for sale)

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DVD-Audio: DVD-Audioプロモーション協議会「感動!DVD-Audio Special Limited Edition」(Not for sale)
DVD-Audioプロモーション協議会 2004年? DAP-1
DVD-Audio、5.1ch/ステレオ2チャンネル、96kHz24ビットなど
2016年12月にヤフオク!で購入、1000円

懐かしさ ★★★★
楽曲 ★★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★★★
購入満足度 ★★★★★

「このDVDオーディオサンプラーディスクは、レコードメーカー他ソフト関連会社13社、ハード関連会社15社で構成されるDVDオーディオプロモーション協議会が、DVDオーディオの素晴らしさを体感いただくために制作しました」というディスク。

トラック1の「地獄へ道連れ/クイーン」だけでも、やられた、と思う。大変に音の良いディスクで、楽曲も演奏も録音も素晴らしい。いろいろなところから音源を集めてきて、よくここまで音質を揃えたなあ、というのも感心する。トラック15と16は2チャンネルだが、他はサラウンドがあり、本当に、よくここまで集めた、と思う。

どのトラックも素晴らしいが、岩崎宏美が聴けるのは特に嬉しい。Deep PurpleのHighway Starは、CDやSACDとの比較ができて興味深い。冨田勲の「惑星<2003>より火星」は、4.1チャンネルで入っているのが興味深い。SACDでは、昔のままの4チャンネルであることが多いからだ。

DVD-Audioはプレーヤーを探すのが難しくなりつつある。DVD-Audioに未練がある人は、今のうちに確保するのがよいだろう。ソニーが2019年7月に発売した「UBP-X800M2」は、なんとかDVD-Audio対応である。その前機種「UBP-X800」もDVD-Audio対応だ。私の場合は、今使っているOppo BDP-103の他に、UDP-203、パイオニアのDV-696AVがあるので、もう1台は買わないと思うが。

再生音楽鑑賞の歴史において、アナログ時代に4チャンネルが流行った時があり、デジタル時代にもサラウンドが流行った時があった。今はそうではない。映画というコンテンツのおかげで、サラウンドが消え去ることはないだろうが、音楽をサラウンドで聴くというのは、マイナーな所業になってしまった。残念で悲しい。

H2

Behringer B3031AとDynaudio BM14Sの設定をいじる

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Behringer TRUTH B3031A+Dynaudio BM14Sでリスニングをする環境を整えていて、ふと思い立って、設定をし直した。

B3031Aは背面に「Low Frequency」「Room Compensation」「High Frequency」という3個のスイッチを備えている。今回は、LowとHighは「0dB」とし、ローミッドを落とすRoom Compensationは当初「-6dB」としていたが、後に「-4dB」にした。

BM14Sは、サブウーファー用にレベル、ローパスフィルターのつまみと位相スイッチがあり、メインモニターへ送る信号のローカットスイッチがある。今回は音楽を聴きながら調整したのだが、メインモニターのローカットは、今回はなしにしてみた。位相スイッチは接触不良が生じているようで、音が出ない時もあった。

上の写真は、サブウーファーの後ろにランタンを置いた様子だ。老眼鏡をかけて机の下に横にならないと、背面パネルの字は読めない。サブウーファーが鳴っているかは、触ってみないとわからないこともある。

時々、調整しないといかんでしょうねぇ。

H2

 

2019年10月28日 (月)

DVD-Audio: 喜多郎(Kitaro)「Best Of Silk Road」

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DVD-Audio: 喜多郎(Kitaro)「Best Of Silk Road」
Columbia Music Entertainment, Inc. 2003年 COAY-17
DVD-Audio、5.1ch/ステレオ2チャンネル、96kHz24ビットなど
2017年1月にヤフオク!で購入、1950円

懐かしさ ★★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★★
購入満足度 ★★★★★

喜多郎の「シルクロードのテーマ」がNHKで流されたのは1980年。当時中学生であった私は、家でテレビの前に座ってNHKの番組を視聴していた。シンセサイザーは好きだったが、それをこういう風にも使えるんだというのは新鮮だった。高校に入ってエレクトーンを買ってもらい、耳コピーして「シルクロードのテーマ」を弾いた。

喜多郎のディスクが家に1枚もないのもなぁ、ということで購入したのが上記のディスクだ。再生して「あれ?」と思ったのは、「シルクロードのテーマ」のメロディが、記憶していたものと違ったことである。自分の記憶間違いかと思ったが、調べたら、このディスクに入っている「シルクロードのテーマ」は2002年11月録音で、昔の録音を入れてあるわけではなかった。昔の録音を聴くと、私の記憶もまあまあ間違っていない。喜多郎にとってこの曲は大ヒット作で、ライブでは一生演奏しなければならないだろうし、録音も何度もしている。年を経て、次第にメロディが変わってきたということだろう。

トラック1「シルクロードのテーマ」は先ほども述べたように2002年11月の新録音、トラック11「西安に祈る/マーキュリー」は2002年西安でのライブ録音。この2つは新規である。トラック2~10は以前のアルバムからの再録だ。ただ、音質はよく揃っていて、違和感を感じない。いい仕事である。サラウンド化も、よくできている。

いい音を聴くためにどうするか、それが悩ましいディスクである。Oppo BDP-103で聴いているのだが、サラウンドでAVアンプへ出す場合、接続がHDMIの時とアナログの時で音が違う感じだし、S/PDIFから2chをdbx QUANTUMに出すと48kHzになってしまってまた音が違う。BDP-103が悪いのか、とも思う。

DVD-Audioというフォーマットは短命で、ハードもソフトも成熟する前に終了した気がする。そのため安定して稼働するかという不安があり、一般に、DVD-Audioディスクは、薦められるものではないと思う。

ただ、喜多郎のハイレゾ音源をパッケージで、ということになると、このディスク以外に選択肢があるのかどうか。私はどうやって聴くかで苦労しているが、まあそれもオーディオ好きの楽しみの一つなので、このディスクを入手できたことを大いに喜んでいる。

喜多郎の音楽は、私は好きである。国技館のライブに行った時は和太鼓を叩いていて、和太鼓は他の楽器を圧倒する迫力のある楽器なので、シンセの印象が薄まるなぁ、と思ったが、でもまあ、今後も元気で長生きしてほしい。

H2

 

2019年10月24日 (木)

DVD-Audio:「Stereo Sound REFERENCE DVD-AUDIO DISC(ステレオサウンド リファレンス・DVDオーディオディスク)Vol. 1クラシック篇」

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DVD-Audio:「Stereo Sound REFERENCE DVD-AUDIO DISC(ステレオサウンド リファレンス・DVDオーディオディスク)Vol. 1クラシック篇」
Octabia Records, Inc. 2000年 OVAS1
DVD-Audio、ステレオ2チャンネル、96kHz24ビット
2016年12月にヤフオク!で購入、1000円

懐かしさ
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★★
購入満足度 ★★★

株式会社ステレオサウンドが2000年に発売した、DVD-Audioのリファレンスディスク。江崎友淑(Ezaki, Tomoyoshi)という人が、「このディスクに収録した音楽は、わたしがこれまで制作してきたもののなかでも、とくに気に入っている録音を、多様性を考えてセレクトしたものです」と序文に記している。曲ごとの解説も同じ人が書いている。情報量が多く、含蓄がある。録音を志す者の一人として、とても勉強になる。

全般に、音ははっきり目である。私は、ピアノ独奏やサキソフォンとの二重奏などを録音しに行ったことが何度かあるが、オンマイク、マルチマイク、マルチトラックで録音し、後で必要があればエフェクターで残響を足すというのが基本コンセプトだった。なんか、このディスクの音は、共感できる。もちろん、私と江崎氏の間には、技術と経験において、はるかな隔たりがあることは承知している。

今でも、私が他の人のクラシック演奏を録音する場合は、こういう音を目指すと思う。一方で、私はリバーブレーター(残響付加装置)のファンでもあるので、自分が演奏する場合は、残響たっぷりな世界も選択肢の一つである。

閑話休題。今回紹介するディスクには、パイプオルガン独奏、ピアノ独奏、フルオーケストラ、声楽(ピアノ+女声)、バロック、弦楽五重奏、室内楽オケ、フルオケという風に、多様な編成のクラシック音楽が並ぶ。どれも良い演奏で、良い録音で、文句ない。強いて文句を付けるとすれば、全部聞きたいということだが、それはこういうコンピレーション(compilation)ディスクに望むべきではないことだ。

96kHz、24ビットというフォーマットは、2000年では最上のものの一つであったろうが、この記事を執筆している2019年においては、アマチュアレベルでもそのフォーマットで録音できるから、希少価値があるとは言えない。

ただ、オーディオ機器を味わう際には、44.1kHz16ビットの音楽CDと、この96kHz24ビットのDVD-Audioディスクを聴き比べると(中身が同じではないにせよ)、違いを面白く感じる。はっきりしているけど、少しぎざぎざしている、と言えるだろうか。最高のフォーマットではないが、それがまた楽しい。

DVD-Audioの再生環境があり、クラシックが好きな人にお薦めする。

H2

2019年10月22日 (火)

SACD: Miroslav Kejmar, Aleš Bárta「My Way」

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SACD: Miroslav Kejmar, Aleš Bárta「My Way」
Octabia Records, Inc. 2005年 OVCC-00021
SACD/CDハイブリッド、5チャンネルサラウンド、ステレオ2チャンネル
2019年9月にヤフオク!で購入、950円

懐かしさ ★★★★
楽曲 ★★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★★

ミロスラフ・ケイマルのトランペット、アレシュ・バールタのパイプオルガンによる二重奏。トータル71分2秒に27トラックが収められ、トラックの長さは最長で3:59。2~3分程度の短い曲が多い。バールタのオルガン作品は、「Toccata and Fugue ORGAN SURROUND ILLUSION」でも紹介している。

通常私は部屋にいる時、パソコンの電源を入れている。ただ今回は、疲れていることもあって、パソコンの電源を切り、BDプレーヤーとAVアンプの電源だけを入れて、部屋を暗くして布団に寝転がって、このディスクを5チャンネル再生で聴いた。パソコンの空冷ファンの音がないと、音の余韻が聞き取れる。天上から降ってくる音だなぁ、と思った。パイプオルガンが、「楽器の王」とか「楽器の女王」と呼ばれるのが、わかる気がする。

通常「懐かしさ」の星が多くなるのは、昔から聴いてきたミュージシャンのディスクである。今回は、懐かしさで買ったわけではないのだが、聴いてみると、知っている曲が多く、懐かしさに身体が震えた。

「峠の我が家」「サマータイム」「虹の彼方に」では、1987年から88年にかけて過ごしたカンザス州ローレンスでの日々を思い出した。行ってみたいと思ったくらいだ。「スターダスト」は、友人の結婚式でシンセ独奏をしたことを思い出した(この時はワーグナーの結婚行進曲もメンデルスゾーンの結婚行進曲もやった。BGM全担当だった)。「枯葉」「ミスティ」は高校時代にピアノトリオで演奏し、ミスティはソロアレンジにして、今でもレパートリーにしている。

「夜空のトランペット」は、亡き母が体育館でのニニ・ロッソのライブに連れていってくれたことを思い出させた。泣ける。母は私がトランペットに憧れていることを知っていた。小学校のトランペット鼓笛隊でトランペットを吹くことはできなかったが(シンバルと大太鼓だった)、その後中学に入学して吹奏楽部でトランペットを吹いた。ニニ・ロッソの曲が入った曲集も買った。

このごろの私は、音数の少ない音楽を好む。トランペットとオルガンの二重奏で十分である。どちらかというと、残響を楽しみたい。曲の長さは3分で十分だ。ゴンチチの影響もあり、自分で曲を書く時に、無理に伸ばす必要はないと思うようになった。

先日、オルガンの曲を一つ書いた(リンクはこちら)。この曲は鍵盤1段で弾ける簡単なものだが、将来は、2段もの、3段ものも挑戦できたらいいなぁ。

そうそう、最後の「My Way」が目当てで購入して、こってりたっぷりを想像した人は、ちょっとがっかりするかも。

H2

 

2019年9月 2日 (月)

SACD: T-SQUARE「宝曲(たからのうた、takaranouta)」

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SACD: T-SQUARE「宝曲(たからのうた、takaranouta)」
Village Music, Inc. 2010年 VRCL 10102
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2019年8月にヤフオク!で購入、1580円

懐かしさ ★★★★★
楽曲 ★★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★★★

T-SQUARE plays THE SQUARE、と副題が掲げられたアルバム。THE SQUARE時代の名曲を再び演奏し、レコーディングしたというものだ。

ミュージシャンは、大ヒット曲があると、一生それを演奏しないといけない。ライブでその曲をやらないとお客さんが満足しないからだ。歌謡曲、フォーク、ニューミュージックとかだとそれが激しいけれど、インストバンドでも、そういうことがある。Weather Reportは有名曲をメドレーで演奏していた。解散して、やっと、演奏しないで済むようになった。T-SQUAREもヒット曲が多く、メンバーが変わっても、年を経ても、バンド名がTHE SQUAREからT-SQUAREに変わっても、やはり、やり続けなければいけない曲が多いのだろう。

ということで、ライブでは演奏し続けてきただろうから、このアルバムは、録音するのは簡単な面もあったろうし、昔の演奏とどの程度違うものにするかで、悩ましい面もあったろうと思う。

全般としては、2010年の音に仕上がっていると思う。T-SQUAREは、2chではあるけれども、SACDをリリースし続けている稀有なバンドで、SACD品質の録音をするということについて、経験の蓄積があると思う。大きく言えば、このアルバムは、2010年のハイレゾな音にちゃんと仕上がっていると思う。。

ただ、EWIの音については、アナログのリリコンとは違い、昔のイメージで聴くとちょっとがっかりするかもしれない。アタックがちゃんと出ていて、それをブレスで制御しているんだけれど、それがアタックのワウにつながっていて、モコモコっと聞こえる。アタックが出ている分だけ、その後のディケイがあり、サスティンが強く響いてこない。ビブラートも控えめ。今のEWIはモデリングで抜けが悪い(外部音源を使っているかもしれないが)。サックスの方が抜けがよく感じる。

また、音全体のつぶし方が、アナログレコード、CDのころに比べて、ちょっと、控えめになっているかもしれない。大音響で聴くとすごくいいんだけれど、小音量にするとちょっと物足りないかも。これもまあ、悪い点とは言えないのだけれど。

書き出すとどうも辛口になってしまうけれど、それでも、このアルバムの購入満足度は五つ星である。

大学に入って加入したフュージョンバンドの最初のライブ(学園祭ですがな)で、Omens of Loveを演奏した。そのバンドが始まって私が加入した時はカシオペア編成であったが、私としては自分の負荷を少しでも減らしたいと思ったので、アルトサックス吹きを連れてきてスクエア編成にした。そのバンドでは遠雷もやったなぁ。

大学時代に某吹奏楽団で学生指揮をしていて、本番では外部の指揮者に振ってもらうので私は中間管理職であったわけだが、やはりOmens of Loveをやった。その吹奏楽団には、なじめないものもあって、だったらなんで学生指揮なんてやってたんだというと、引き受け手がいなかったからなのだが(2人体制にしてもらって自分の負荷は少し減らした)、3年次に1年それをやって退団することにし、最後に振ったのがOmens of Loveであった。照れ臭かったが、別れに際しての後輩のせめてもの気持ちであったから、それはありがたくいただいた。

友人が海外赴任する前にセッションをしたいという話になり、その友人以外のメンバーは初手合わせであったが、TRUTHをやった。

そんなこんなで、私としては思い出深い曲たちが、新録音でリリースされたこのアルバムは、買ってよかった1枚である。そつのない曲と演奏で、カーステレオにも好適だ。T-SQUAREファンは、ぜひお買い求めいただきたい。

H2

2019年8月 2日 (金)

故郷の家でアナログレコードを聴く

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父が手術をするということで、見舞いのため、故郷(といっても、小中高の12年を過ごしただけなのだが)の家に来ている。入院していると付き切りで看病をするということもなく、できるのは、面会時間に行くことくらいだ。それ以外は、仕事をするかというと、環境が整わないので今ひとつ乗らないし、仕事先に事情を説明したら頑張らなくてよいということであった。新聞があるのは少し新鮮だが、読むのに長い時間が必要ということもない。テレビを観て面白いということもない。やはりこれかな、ということで、居間のオーディオセット(ステレオ、と呼ぶのがしっくりくるが)の電源を入れてみることにした。

埃まみれで、電源コードも外されて家具の後ろに隠れていた。それでも、この場所に配置・配線したのは私で、アンプの電源コードを壁のコンセントに入れるだけで、レコードプレーヤー(ターンテーブル)とチューナーの電源が入った。レコード針(カートリッジ)もまだ生きていた。

ターンテーブルはソニーの「PS-X500」だ。

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物心ついた時、私の家にはパイオニアのステレオセットと、コロンビアのレコードプレーヤー(本体とスピーカー2個の簡易なもの)があった。パイオニアの方は、真空管が内部で光るレシーバー(チューナー内蔵アンプ)が中心で、リムドライブのターンテーブルと、スピーカー2個がセットになっていた。スピーカーはご丁寧にも、レシーバーに向かうと背面になる、壁の上の方に吊られていた。家を建て増す時に工事してもらってのではないかと思う。このレシーバーには、チューニング状態を示す「グリーンアイ」というものがあり、とても美しかったことを覚えている。

リムドライブのターンテーブルは、私が真面目に音楽を聴き、NHK教育テレビの「オーディオ入門」(名前は正確ではない)を、テキスト片手に観るようになった中学時代には、ワウフラッターが著しく、父にワウフラッターが何であるかをデモンストレーションし、買ってもらったのが上の写真のPS-X500である。

大学に入学して一人暮らしを始める時に、PS-X500は持参し、アイワの大きなラジカセに接続して使った。ラジカセをバンドの練習に持って行って道に置き忘れて持ち去られて以降は、LUXMAN L-430に接続して使った。引っ越しを繰り返す時のどこかで、実家に送ったのだろうと思う。

最初の写真に写っている赤いアンプは、パイオニア「A-X2000」である。この赤いシリーズは、姉がステレオを欲しいというので、私が電器店に行って、一緒に選んだ。スピーカー「S-X2000」、チューナー「F-X2000」、ターンテーブル「?」のセットで、ターンテーブルは、使用時にせり出してくるというギミックを持っていたが、それは壊れて捨てた。A-X2000は、メインボリュームにガリが出ているが、まだ使える。

押し入れから取り出してきて最初に再生したのは、「The Quadraphonic Sounds: Vocal(驚異の4チャンネルSQサウンド:ボーカル編)」である。FCPA-222。

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「驚異の4チャンネルSQサウンド」は、CBS・ソニーファミリークラブが企画・販売した4枚セットで、父か姉かが買ったものであろうと思う。当時の私は、いつの日か4チャンネルで音楽を聴いてみたいと思っていた。SACDマルチチャンネルでその夢が叶ったわけだが、そう思うようになったきっかけのレコードを聴くと、それが2チャンネルであっても、懐かしく嬉しい。

ターンテーブルを買いたいなぁ、と思うこともあるのだが、ここへ来て聴けばいいか。

H2

 

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