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2020年8月15日 (土)

SACD: Richard Tee「Inside You」

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SACD: Richard Tee「Inside You」
Sony Music International Inc. 1989年(SACD化は2008年) SICP 10101
SACD/CDハイブリッド、ステレオ2チャンネル
2020年8月にヤフオク!で購入、2442円

懐かしさ ★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★
録音 ★★
購入満足度 ★★★

日本のジャズミュージシャンで、私が最も影響を受けたのは渡辺貞夫である。その相棒キーボード奏者として、私の頭の中にまず挙がるのは、デイブ・グルーシンとリチャード・ティーだ。渡辺貞夫は、日本人が最先端のジャズができることを示してくれた。米国のフュージョン・シーンに日本人のリスナーを結び付けてくれた。

リチャード・ティーのアルバムをSACDで入手できるのであれば、その機会を逃す手はない。

1980年代の音である。デジタルマルチトラックレコーダーの音だ。ちょっと上がキンキンしていて、ハイレゾ時代の音ではない。でも、中低域が豊かに入っているため、聞き苦しいレベルではない。許容範囲と言える。

VSA-919AHにNS-10MとYST-SW800をつないで2.1チャンネルで聴くと、「整合している」と感じた。NS-10Mで作った音なのかもしれない。Genelec 1031Aが出たのは1991年である。1031Aで聴くと、中低域が少し多めに感じる。パーカッションの高域が少し耳障りかなぁ。

内容は、可もなく不可もない。期待通りの音と言い換えてもよい。リチャード、本当にありがとう。あなたの音楽は素晴らしいよ。

H2

 

2020年8月14日 (金)

SACD: 喜多郎(Kitaro)「空海の旅(Sacred Journey of Ku-kai)」

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SACD: 喜多郎(Kitaro)「空海の旅(Sacred Journey of Ku-kai)」
Domo Records, Inc. 2003年 COGB-15
SACD/CDハイブリッド、サラウンド5.1チャンネル、ステレオ2チャンネル
2020年8月にヤフオク!で購入、2360円

懐かしさ ★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★★★
購入満足度 ★★★★★

喜多郎をいい音で聴くとこうなるのか、と驚いた1枚。サラウンド5.1チャンネルの音がとても良い。Allen Sidesという人の腕が良いのだろう。クラシック、アコースティックのディスクだとけっこういい物があるが、シンセ音楽でここまで仕上げてあるのはすごい。

音楽の内容については、自分が作った音楽と似ている気がした。単純なフレーズが鳴っていてそれにシンセ単音のメロディが乗るとか、メロディと簡単な和声の曲とか。モッドシーケンスかなぁ、と思う部分もあったが、本当にそうかどうかは知らない。

昔、喜多郎の音に影響を受けて、それが私の中に入っているということだろう。それ以外に、何かしら共通した部分もあるのかもしれない。

私自身は、シンセを弾く際に、「恥ずかしいからこれはやめよう」とは思わないようにしている。恥ずかしくてもいいじゃないか、気取ってどうするんだ、と考える。それが自分の音であるならば、だ。

喜多郎が好きで、5.1チャンネル再生ができるなら、ぜひ。

H2

SACD: Eiko Yamashita「Contemporary Piano Music From Japan」

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SACD: Eiko Yamashita「Contemporary Piano Music From Japan」
M.A.T. Music Theme Licensing GMBH たぶん2008年 Order No: 231824 ISBN 978-3-86735-478-3
SACD/CDハイブリッド、サラウンド5.1チャンネル、ステレオ2チャンネル
2020年8月にヤフオク!で購入、990円

懐かしさ ★★★
楽曲 ★★★★
演奏 ★★★★★
録音 ★★★★★
購入満足度 ★★★★★

映画、ゲーム、テレビドラマなどで使われた曲は、映像などと共に音楽が受容され、頭に強く焼き付く。ここで問題なのは、その曲を聴いた際に、元ネタを知っている人の心には強く訴えかけ、知らない人の心にはあまり響かないケースがあることだ。まあ、どんな音楽のコンサートでも、知っている曲を演奏してくれるとすっと頭に入ってくるというのはあるし、あらかじめ予習してからコンサートに行くなんてこともあるので、聴く側の状況によって音楽が響いたり、響かなかったりするのは、ある程度はやむをえない。

久石譲の音楽は、ジブリ映画で広く浸透したのだが、映画音楽が音楽単体で生き残る稀なケースになろうとしているのではないか、という気がする。少年少女が参加するピアノ教室の発表会に行くと、久石譲の曲が弾かれることが多い。彼の曲は、メロディと和声だけで、その曲を知らない人の心にも訴えかける力がある。

今回紹介するディスクは、Yamashita, Eikoという女性ピアニストが、久石譲の10曲と西村由紀江の3曲をピアノで弾いたものだ。彼女は京都で生まれ、「Tokyo's National University」(東京藝術大学だろう)を卒業し、奨学金を得てドイツに留学した。ドイツのハンブルク在住。このディスクには、47ページのブックレットが付くのだが、日本の写真が多く、基本的な情報が掲載されていない。年を伴うコピーライト表記さえない。どこで録音したのか、録音技師は誰だったのか、そんなこともわからない。もうちょっと何とかならなかったろうか。

写真は悪くないのだが、印刷の品質が良くない。写真の良さがそこなわれている。まあ、海外の印刷物の品質って、こういうものが多いのだけれど。

こういうディスクを作れるのは、さすがヨーロッパであると思う。日本のレコード制作業界には、作れないんだろうなぁ。

久石譲の音楽は好きで、それがSACD等のハイレゾ音源で聴けるなら、なるべく逃したくないと思う。ただ、久石譲自身が出した音源でSACD等になっているものは、私の知っている限りでは、ない。久石自身のものでないものでは、以前取り上げた「チェコ・フィル・プレイズ スタジオジブリ交響曲集」があるけれども、ステレオ2チャンネルであることが惜しまれる。

「Contemporary Piano Music From Japan」をプレーヤーに入れ、サラウンド5.1チャンネルで音を出し、1曲目「アシタカとサン」の数秒を聴いただけで、あー、やられたー、という感じがした。久石譲の曲を、やっとサラウンドで聴けた。うっとりである。

さほど大きくない制作会社が、来歴と腕は確かだけれど知名度が最高とは言えないピアニストを起用し、久石譲と西村由紀江の技術的にはさほど難しくない曲を並べて、それで、この素晴らしいディスクをリリースした。さすがヨーロッパ、さすがドイツ。クラシックの録音をする行為の深さ、広さにおいて、日本はまだ及ばないのだろう。

曲目を日本語ではない状態で見ても、今一つピンと来ないのだが、久石譲の曲の中には、映画「もののけ姫」の「アシタカとサン」、「千と千尋の神隠し」の「あの夏へ」、「天空の城ラピュタ」の「君をのせて」、「となりのトトロ」の「風の通り道」、「風の谷のナウシカ」の「ファンタジア」が含まれている。一番おいしいところは、ほぼカバーされているように思う。久石譲の他の曲も良い。

西村由紀江という人はあまり知らなかったのだが、mellowであるという点において、西村由紀恵は久石譲に勝るとも劣らない。mellowな音楽が好きな私にとっては、新たな発見であった。

久石譲の曲は、久石譲自身の演奏で、CDで聴くことはけっこうできる。ただ、ピアノ曲としては、他の人が弾いて、やっと本物であるという気もする。客観的な視点、尊敬、譜面の正しさなどが盛り込まれるからだ。Yamashitaによる演奏は申し分ない。望郷の念がプラスされ、さらに輝きを増しているとも思う。

5.1チャンネルの再生環境がある方は、SACDを入手して聴いてみていただきたい。amazon.co.jpではストリーミングやMP3でも聴けるようだが、それで聴くのはもったいない気がする。

H2

2020年8月13日 (木)

DVD-Audio: Keith Emersonほか「Music From The Motion Picture GODZILLA FINAL WARS("ゴジラFINAL WARS" オリジナル・サウンドトラック 5.0chリミテッドエディション)」

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DVD-Audio: Keith Emersonほか「Music From The Motion Picture GODZILLA FINAL WARS("ゴジラFINAL WARS" オリジナル・サウンドトラック 5.0chリミテッドエディション)」
Toho Music Corporation/Victor Entertainment, Inc./Toho Pictures, Inc./Toho Co., Ltd. 2004年 VIAP 60003
DVD-Audio、サラウンド5.0チャンネル、ステレオ2チャンネル、いずれも44.1kHz24ビット
2020年8月にヤフオク!で購入、1400円

懐かしさ ★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★
購入満足度 ★★★

「GODZILLA FINAL WARS」という映画はひどかったという記憶がある。テレビで放映されたのを観たのか、レンタルDVDで観たのか記憶がはっきりしないのだが、かなりひどかった。

怪獣映画の主役は怪獣で、鑑賞する側としては、じらされてじらされて怪獣が登場した時がカタルシスである。それが「GODZILLA FINAL WARS」では多くの怪獣が無造作に登場し、一つひとつの映像がまた安っぽい。そこであきれて、あとは時間潰しになってしまった。

とはいうものの、ゴジラ映画に駄作が多いのは伝統である。それがどうした、という気もする。

GODZILLA FINAL WARSはゴジラ生誕50周年の記念作で、一連のシリーズの最後を飾る作品であった。「船頭多くして船山に上る」という格言もある。制作の過程は阿鼻叫喚であったろうと想像する。音楽を担当したキース・エマーソンは、制作時間が十分でなかったため、十分な仕事ができなかった、と語っていたという情報がインターネットのどこかにあったような気がする。さもありなん。

たぶん、キースに頼んだものの時間が足りず、キースからあがってきたいくつかの音を参考に、森野宣彦と矢野大介がなんとか作り上げたんだろう。このディスクのトラック24~29には、キースの演奏で、劇中で使用されることがなかった楽曲がボーナス・トラックとして収録されている。そのままは使えないけれど、やり直してもらう時間もなかったんだろう。

というような状況を想像した上で聴くと、森野と矢野はいい仕事をしている。全体を通して聴いて、キースの演奏と、森野、矢野の演奏にあまり違いが感じられない。音楽全体の統一感を、なんとか確保できている。

キースの演奏したトラックは15個ある。それだけを並べて聴くと、なかなかに味わい深い。キースがゴジラ音楽に、まじめに取り組んでくれている、という事実が胸を打つ。

44.1kHz24ビットの5.0チャンネルサラウンドは珍しい形式で、どうしてこんな選択をしたのかわからないが、音質は悪くはない。

ゴジラが好きで、キース・エマーソンが好きなら、ぜひどうぞ。私自身は、このディスクを入手できて、とても嬉しい。上の写真はボックスであるが、ブックレットの写真も示しておく。購入する際は、CDを買うのか、DVD-Audioを買うのか、よく確認することをお勧めする。

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H2

SACD: 冨田勲(Isao Tomita)「ダフニスとクロエ(Daphnis et Chloé)」

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SACD: 冨田勲(Isao Tomita)「ダフニスとクロエ(Daphnis et Chloé)」
Vocalion Ltd 2019年 CDSML 8554
SACD/CDハイブリッド、サラウンド4.0チャンネル、ステレオ2チャンネル
2020年8月にヤフオク!で購入、2780円

懐かしさ ★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★
録音 ★★★★
購入満足度 ★★★

このSACDは2019年にリリースされた。冨田勲が1979年にLPレコードを発表した「ダフニスとクロエ」のマスターテープを基に、Michael J.DuttonがマスタリングをしてSACD化している。

同じレーベルから出た冨田勲「火の鳥」(記事はこちら)は、1975年録音、1976年リリースである。「ダフニスとクロエ」は1979年録音・リリースだ。2枚のディスクの背面を読むと、その4年で、冨田勲が使う機材が大幅に増えたことがわかる。それによって、火の鳥とダフニスとクロエでは、音の違いが生じている。

ポリフォニックシンセサイザー、ストリングスマシンといった、同時に複数の音を弾ける電子楽器が導入されている。ローランドの4音ポリフォニックシンセサイザー「JUPITER-4」、ストリングスマシン「RS-202」、ボコーダー+ストリングス「VP-330」(「Vocoder Pulse」と書かれているが「Vocoder Plus」が正しい)、ヤマハの8音ポリフォニックシンセサイザー「CS80」、ストリングスマシン「SS30」、コルグのボコーダー(クレジットされていないが「VC-10」だろう)、メロトロンである。

Moogモジュラーシンセサイザーは「Ⅲp」と「System 55」などがクレジットされている。ローランドのSYSTEM-700もある。ローランドのデジタル・シーケンサー「MC-8」もある。

こうして見てくると、私がシンセサイザーに興味を持ち、冨田勲のスタジオの写真を初めて見たころのラインナップではないかと思う。懐かしい。

火の鳥ではクレジットされていなかったが、ダフニスとクロエでは、dbxノイズリダクションの使用がうたわれている。テープレコーダーも、メインの「Ampex MM 1100」(16トラック)は変わっていないが、ティアックの16トラックと8トラック2台など、追加が目立つ。

以上のような機材の拡張があり、ダフニスとクロエの音は、火の鳥に比べ、音のパレットの色数が増えている。音も多い。ノイズはよく抑えられていて、弱音と強音の差も大きい。

一方で、Moogのモノフォニックを弾いていたころの「一音入魂」は薄まっている。dbxノイズリダクションはノイズを抑えるのに大きな貢献をするが、音が若干平板になるという印象を、私は持っている(dbxノイズリダクション付きの高価なカセットデッキを買って使っていた時期があった)。

そんなわけで、ダフニスとクロエの演奏と録音は、冨田勲にしては、最高のものとは言えないかなぁ、と思う。これはこれでいい音なんだけれど。

冨田勲のファンなら、買っていいと思う。1979年の冨田サウンドを、ちゃんと4チャンネルで聴ける。4チャンネル分、ある程度大きなスピーカーを用意して、お楽しみいただきたい。

H2

 

2020年8月 9日 (日)

SACD: 冨田勲(Isao Tomita)「火の鳥(Firebird)」

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SACD: 冨田勲(Isao Tomita)「火の鳥(Firebird)」
Vocalion Ltd 2019年 CDSML 8558
SACD/CDハイブリッド、サラウンド4.0チャンネル、ステレオ2チャンネル
2020年8月にamazon.co.jpで購入、1800円

懐かしさ ★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★★
録音 ★★★★★
購入満足度 ★★★★★

このSACDは2019年にリリースされた。冨田勲が1976年に発表した「火の鳥(The Firebird)」のマスターテープを基に、Michael J.DuttonがマスタリングをしてSACD化している。1976年のアナログレコードはSQ4チャンネルであったろう。

私が少年であった1970年代。家に「驚異の4チャンネルSQサウンド」という4枚組があった。NHKの「オーディオ入門」のテキストを買って、日時を調べてテレビの前に座っていた私は、4チャンネルの音をいつか聴いてみたいと思っていた。とはいうものの、その4枚のためにステレオセットに投資してくれとは、父にはとても言えなかった(というか、中学入学のお祝いに、自分の部屋で自由に使える、アイワのでかいラジカセを買ってもらったんだった)。

夢の4チャンネル再生が、今になってかなうとはねぇ。

冨田勲の火の鳥はCD化はされていたが、SACDは今回が初である。他のレコードは冨田勲本人によってDVD-Audio化やSACD化がされているものが多い。それらはもちろん悪くはないのだが、本人は過去の本人に対してあまりリスペクトを抱けないものなので、ついつい改良、改変してしまうものである。その点、今回のvocalionによるSACD化は、過去の音源に対する敬意が十分に感じられる出来で、新たなやり方を提示したと言える。

4.0チャンネルでSACD化するか、5.0チャンネルか、5.1チャンネルか、といった選択は、難しい。

今回の火の鳥は、オリジナルママの4.0チャンネルだ。1970年代のステレオセットは、3ウェイのフロア型や巨大ブックシェルフ(スタンドを別に買えという意味だ)が最上級とされており、そうした大きいスピーカーを4個並べるというのが当時の理想のシステムであっただろう。

そんなわけで、今回の火の鳥は、フロントLRとサラウンドLRに、それなりに大口径で大出力のスピーカーがある状況でないと、本来の音では鳴らない。フロントLRがヤマハNS-10M、サラウンドLRがBehringer B2030Pという組み合わせで鳴らしたところ、どうも物足りなかった。フロントLRがGenelec 1031A、サラウンドLRがBehringer B3031Aという組み合わせにし、座る位置を調整して、やっといい音になった。

1970年代の冨田勲を、結局、誰も超えられなかったのかも、と思わせる、すばらしいシンセ音楽だ。

一つだけ難癖を付けるとすると、フォルテシモがもう少し大きくてもよかったのではないかと思う。

私がストラビンスキーの火の鳥を初めて聴いたのは、自分が所属していた吹奏楽団の演奏である。フィナーレの部分だけだが。昔は、楽譜を渡されて、その曲を他の人が演奏するのを一度も聴かないまま、練習するというのはよくあることだった。火の鳥のフィナーレは、唇がへろへろになるまで息が上がるまで吹き続けるものだ、と思い込んでいるので、今回のディスクの火の鳥のフィナーレは、あっさりしているように感じる。やれやれ。

マスタリング時に、リミッターかけちゃったのかなぁ。

フォルテシモを大きくするということは、他を小さくするということと同義だからなぁ。

何はともあれ、このディスクを作ってくれたvocalionを、大いに称えたい。

手持ちのオーディオシステムに自信があるオーディオ愛好者にお薦めする。また、シンセサイザーを志す人は、このディスクを納得いく音で再生できる環境を整えることから始めてもいいかもしれない。それほど素晴らしいディスクだ。ステレオ2チャンネルも悪くはないが、できればSACDの4チャンネルを聴いていただきたい。

H2

Oppo Digital UDP-203のファームウエア更新(2回目)

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Oppo DigitalのBDプレーヤー「UDP-203」を押し入れから取り出し、ファームウエアの更新を行った。前回はネットワーク経由ではうまくいかなかったが、今回はネットワーク経由で更新できた。

まずは現在のバージョンの確認。

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「20XJP-60-0625」である。ネットワーク経由での更新を試みたところ、うまくいきそうな画面が現れた。

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20XJP-65-0131が利用可能であるという。ファームウエア情報ページに記載されている、2019年2月8日公表のバージョンだ。リモコンで「はい」を選んで「決定」を押すと下の画面に進んだ。

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長時間待った、という感覚がないままに、下の画面が出た。

20200809f_oppoudp203fromnownovideooutput

画面が消えるが電源を切るなよ、という警告画面。「確認」を選んで「決定」ボタンを押した。最初の写真は、その後のもので「UPGRADING」と表示している。

再起動してバージョンを確認。

20200809g_oppoudp203afterupdate

うまくいったようだ。

今使っているBDP-103が壊れたら、UDP-203を使うつもりでいる。もちろん、壊れないでくれたら、それに越したことはない。amazon.co.jpのリンクを見ると、取引価格が高騰しているようだ。

H2

SACD: 渡辺香津美(Kazumi Watanabe)「Guitar Renaissance」

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SACD: 渡辺香津美(Kazumi Watanabe)「Guitar Renaissance」
ewe records 2003年 EWSA 0074
SACD/CDハイブリッド、サラウンド5.1チャンネル、ステレオ2チャンネル
2016年7月にブックオフで購入、1780円

懐かしさ ★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★★
録音 ★★★★★
購入満足度 ★★★★

渡辺香津美のディスクについては、こちらで「mo' Bap」を紹介している。Guitar Renaissanceシリーズとmo' Bapシリーズは、SACDの歴史における、また渡辺香津美のディスコグラフィーにおける、大変に価値のあるシリーズであると思う。とにかく音が良い。

このディスクはレビュー記事を書きにくく、長い間放置してきた。

ネット検索をしていたら、オフィシャルな情報ページ を見付けた。そこには、本人のコメントがあった。

上の音声ファイルで問題なのは、後半、本人が過去に書いたコメントを朗読している部分で音が飛ぶことだ。どうやったらこんなMP3ファイルを作れるのか疑問だ。オフィシャルな情報ページには楽曲の一部のMP3ファイルもあるが、この音飛びはさらにひどく、聴くに堪えない。

渡辺香津美は天才である。音楽における天才の要件は、出す音が人並みはずれて美しいこと、そして、本人が意図している以上のことが音に入ってしまうことではないだろうか。無造作にぽろんぽろんと弾いているのか、真剣に細かく考えてやっているのか、混然一体となって判別できない。

天才が深夜に自宅の部屋でぽろんぽろんと弾いていた音楽の再現がこのディスクであり、それを聴けることは何にも優る幸福だ。

眠い時に布団に寝ころんで聞いていたら眠りそうになった。「いい音楽ってのはよく眠れるなぁ」という友人の言葉を思い出した。頭がはっきりした時に聞くと、再生装置をいろいろ切り替えるたびに一味違った良い音が現れ、目が覚める思いがした。Auratone 5Cで鳴らすとまたよかったりするのだ。楽曲が変わるたびに異なる情景が現れて、うっとりする。

2チャンネルステレオは12曲あるが、5.1チャンネルサラウンドは5曲だけで、曲順も異なる。通して聴いた時の印象は、2チャンネルと5.1チャンネルで異なる。できれば、全曲5.1チャンネルで収録してほしかった。何か、そうできなかった理由があるのだろうか。あるかもしれない。

自宅の音響装置でSACDの鑑賞を楽しんでいるのであれば、必携の1枚。SACDの再生環境を持っている人がCD版を買うと悲しいと思うので、購入する際は十分にご注意いただきたい。

H2

2020年7月26日 (日)

DVD-Audio: 冨田勲(Isao Tomita)「惑星 2003(The Planets 2003)」

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DVD-Audio: 冨田勲(Isao Tomita)「惑星 2003(The Planets 2003)」
Plazma Music 2003年 COAQ-15
DVD-Audio、サラウンド4.1チャンネル、96kHz24ビット
2020年7月にヤフオク!で購入、2300円

懐かしさ ★★★★★
楽曲 ★★★★
演奏 ★★★★★
録音 ★★★★★
購入満足度 ★★★★★

冨田勲の惑星については、こちらでSACDの「惑星 ULTIMATE EDITION」を紹介している。2003年にDVD-Audioが出て、2011年にSACDが出た。SACDを聴いて、LPレコードで聴いた2チャンネルの記憶とイメージが違うなぁ、と思ったので、2003年のDVD-Audioも聴いてみたいと思っていた。入手できて、本当に嬉しい。

2003年のDVD-Audioは4.1チャンネルで、2011年のSACDは4.0チャンネルだ。SACDは再生するのに手間がかかったが、DVD-Audioの方は、普通にAVアンプで再生して、普通にまともな音がする。楽でよい。

2011年のSACDは音が足され、曲が挿入され、昔のレコードとは大きく違うものであったが、2003年のDVD-Audioでは音は加えられていないようだ。「今回のアルバムは、ほとんどMOOG IIIアナログシンセサイザーによる音源とアナログシーケンサーを使用しています」と記されている。それでも、昔の記憶に比べると、聞こえなかった音が聞こえてきたように思う。

うんうん。こうだよね、と思う。アナログレコードを聴いた時は、2チャンネルでこれだけすごいんだから、4チャンネルってもっとすごいんだろうなぁ、と思った。それが、やっと聴けた。嬉しい。

昔の記憶だと、ここはもっとどかーんと来たような気がする、というのはある。2チャンネルだし、アナログレコードだからカッティング段階でコンプレッションがかかったろうし、それをカセットテープにダビングする際にもコンプレッションがかかったはずなので、それで違うのかも、と思う。

このDVD-Audioで惜しいことの一つは、2チャンネル音声が収録されていないことだ。ダウンミックスで聴くしかない。ただ、やってみたら、記憶のイメージにかなり近かった(当たり前と言えば当たり前だが)。最初から最後までぶっ通しで再生して、聞き惚れてしまった。

もう一つ惜しいのは、このDVD-Audioディスクの入手が難しくなりつつあることだ。いろいろな音が、消えていってしまうなぁ。

H2

2020年7月25日 (土)

CD+DVD-Audio: Emerson, Lake & Palmer「Emerson, Lake & Palmer」

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CD+DVD-Audio: Emerson, Lake & Palmer「Emerson, Lake & Palmer」
Leadclass Limited under exclusive license to Sony Music Entertainment UK Limited 2012年 LC12723
2CD+DVD-Audio(5.1チャンネルサラウンド、ステレオ2チャンネル、いずれも48kHz24ビット)
2020年7月にヤフオク!で購入、1800円

懐かしさ ★★★
楽曲 ★★★
演奏 ★★★★
録音 ★★★★
購入満足度 ★★★★

シンセ弾きでKeith Emersonを知らない人も、今はいるんだろうけれど、私がシンセサイザーに憧れた1970年代には、Keith Emersonは偉大な存在の一人であった。家には姉が購入した「Tarkas」のLPがあり、これはどうも理解しがたかったけれど、後に小遣いをためて自分で購入した「In Concert」は大好きだった。Peter Gunnのテーマは簡単だったので自分のバンドで練習曲にしていた。

そんなわけで、ELPのハイレゾ音源を一つくらいは買いたいと思っていたのだった。

シンセサイザーは本格的に導入されていない。ディスク1の「Tank」ではエマーソンの「シンセ弾き始め」が興味深い。他の曲ではピアノが目立つ。美しい(ところどころ歪みっぽいが、私としては許せる)。オルガンもけっこう積極的に使われていて、John Lordとはまた違った妙技が聴ける。後のスタイルが確立されつつある様子がうかがえる。

5.1チャンネルはセンターヘビーでちょっと驚いたりもするが、聴いていて楽しい。フロアノイズは抑えられている。5.1チャンネルサラウンドとステレオ2チャンネルで曲目が違うし、さらにCDも2枚あるので、全部聴くには時間を要する。

年を取ると、若い時に聴いていた音楽、もしくは若い時に聞けなかった音楽を聴きたくなるものだ。入手できて嬉しい。

H2

 

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